川柳2006/7/20
雨雨雨
わたくしを過去の私が責め立てる
大丈夫ですか ご親切にどうも
雨雨雨 まだまだ梅雨は明け切らぬ
もう少し足を伸ばせば手が届く
さよならのように響いたありがとう
ペディキュア
にぎやかなかなしみ君を送り出す
次々と虹を作ってくれた人
わたくしにいちばん近い女の子
離れたくない ペディキュアを塗り直す
わたくしの中をドドドと滝の音
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ずぶぬれの仔猫
水無月の皆々様にありがとう
てんてん手毬ついてあなたに逢いに行こ
恋しいと言葉はいつも上滑り
ずぶぬれの仔猫が角で待っている
ありがとうではもう一度さようなら
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蛙ぴょこぴょこ
海開きまでにあなたを手に入れる
パタパタとこれ見よがしの扇風機
真夏日のじわり冷たい汗の意味
紫外線カット許してあげましょう
蛙ぴょこぴょこ私ぴょこぴょこ元気です
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ジャズピアノ
ジャズピアノひとつの恋を終わらせる
好きになる嫌いになって恐くなる
雨音がロックンロールめいてくる
うたかたの歌を歌えば浮き沈み
憂鬱な夏が近づく午前二時
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ゲームオーバー
ゲームオーバーもう戻れない君と僕
ノンオイルドレッシングのような恋
あと五分あなたの妻の顔をする
もういいわ天気予報も外れたし
百回も聞いた気がするさようなら
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えーと。
うちの「タッグマッチ」での相方・徳道かづみが、こんなん作ってました。
……で、やってみました。おヒマな方はどーぞお読みください。
1.お名前を教えてください。それは雅号? 本名?
渡辺 美輪(わたなべ みわ)
限りなく本名に近い雅号です(笑)
2.所属している雑誌・結社・グループはどこですか?
「時実新子の川柳大学」
3.川柳を始めたきっかけは何ですか? それはいつ頃ですか?
1995年の阪神淡路大震災(よりによって誕生日)に被災した直後、新聞で紹介された時実新子編の川柳集『悲苦を超えて』を見て、「あーこれは運命だ」と直感した。
4.最初に作った句を教えてください
何だったかな。震災直後書き殴った記憶はありますが、厳密には覚えておりません。
たしか〈ネオンちかちかここはいったいどこの国〉だったような気が……。
5.最初に活字になった句(デビュー句)を教えてください
アサヒグラフ「川柳新子座」95年12月〈ひなたぼっこ猫の匂いのする布団〉。
6.尊敬する川柳作家は誰ですか?
そりゃもちろん時実新子先生。
7.好きな女性作家は誰ですか?
新子先生以外でということならいっぱいいます。
坪井篤子、田村ひろ子、河島いち子、芳賀博子、平野ふさ子、中川千都子、平井美智子、徳道かづみ、etc(敬称略)。
8.好きな男性作家は誰ですか?
こちらもいっぱいいます。
石垣健、大西俊和、中野文擴、小林康浩、杉山昌善、吉田利秋、etc(敬称略)。
9.亡くなった川柳作家で逢いたい人はいますか? その理由は?
川上三太郎。
やっぱり新子先生の先生ですから……。
10.どれくらいのペースで作句しますか?
日によってまちまち。一気に10句20句作るときもあれば、まったく浮かんでこないときもあります。
11.一番よく句を作る場所は何処ですか?
通勤の駅のホームや電車の中。道を歩きながらということもしばしば。
12.一番よく句を作る時間帯はいつですか?
早朝(出勤途中)。お昼時(仕事の帰り)ということもあり。
13.作句する媒体は何が多いですか?(ノート、パソコン、携帯etc)
昔は紙に書いてたけど、最近はもっぱらケータイ。ある程度たまったら自分(PC)宛にメールする。
14.推敲はしますか?
ほとんどしない。というより、推敲する時間があったら別の句作る。
15.過去に作った句をリメイクすることはありますか? あれば具体例も教えてください
ほとんどしない。「リメイクのつもりはなかったけど、気が付いたらリメイクになっていた」ということはあるかも。
16.作句する際にこだわっていることはなんですか?
リズムと言葉。堅くなり過ぎず適度な品位を保った言葉で、心地好い音韻の句を作りたいと思っています。
17.自分の作風の売りはなんですか?
「けろり」「さらり」「あっけらかん」
18.題詠と雑詠はどちらが得意ですか?
どちらともいえない。「題詠は題のある雑詠」というのがモットーなので。
19.句会は好きですか? それは何故ですか?
短時間で句を作るトレーニングや、他人の佳句を聞く楽しみとして好き。
20.宿題と席題、得意なのはどっち?
席題。じっくり考えるのは苦手。その場でパッと思い付いた句の方がたいてい良い。
21.「何度も作っている題」と「マニアックな題」、苦手なのはどっち?
どっちもイヤだけど、強いて挙げれば「マニアック」でしょうか。発想が広がりにくいからイヤです。
22.選者によって作る句が変わりますか?
変わらない。題詠は「題のある雑詠」だから、どんな選者でも「自分の句」を出せばいいと思っています。
23.川柳を知らない人に「川柳」を簡潔に説明してください
五・七・五の定型で人間を詠む詩。姿は俳句、心は短歌に近い。
24.俳句と一緒にされてしまった時のあなたの反応は?
必死に説明しようとする。「うーん、でも川柳の方が俳句よりももっと人間的ですよ~。ほら、季語とか要らないし、もっと自由で正直で……」
25.中八と名詞の下六、許せないのはどっち?
どっちも気にしすぎるとよけいおかしくなるけど、あえて言うなら中八の方が気になります。
26.サラリーマン川柳についてどう思いますか?
「ま、たしかにおもろいけど……もうちょっと品のある詠み方できないのかしらん……」
27.時事川柳についてどう思いますか?
作るのはハッキリ言って苦手です。個性を出しつつ時代を詠むのは難しい。読むときは「この句どっかで似たような句を見た気が……」ということがしょっちゅう。
28.句集は出していますか? もしくは出したいと思いますか?
出してます(できれば近々もう一冊出したいと思ってる)。
29.句集のタイトルを教えてください。又は、出したいと思うタイトルはありますか?
『恋人よ』(←五輪真弓の歌にあらず)
30.オススメ句集を教えてください
たくさんあるけどとりあえず10冊(順不同)。
時実新子『愛走れ』
寺西文子『主婦の星』
坪井篤子『花花HANAHANA』
石垣健『竹』
曽我六郎『馬』
吉田利秋『ピンチはチャンス』
河島いち子『樹の音』
芳賀博子『移動遊園地』
平井美智子『窓』
徳道かづみ『あんた』
31.今、イチオシの作家は誰ですか? その理由は?
……多すぎて挙げ切れません。
いちおう徳道かづみってことで(笑)。
32.古川柳はお好きですか? 好きな句があれば、その句は?
好きです。一番好きなのは〈泣き泣きもよい方をとるかたみわけ〉
33.「柳多留」は読んだことがありますか?
いちおう(←おぃ)。
34.「柳多留」について何か一言
いや~人間って、おかしくてかなしくてせつなくてかわいい存在だねえ。
35.「末摘花」は読んだことがありますか?
ちらっとだけ。
36.「「末摘花」について何か一言
……ま、こういうのもありってことで。
37.許せないのはどっち? A:「自分の句がボロカスに批判されること」 B:「自分の句が添削されて良い句になること」
Aかな。添削されて良い句になるのは「悔しい」けど「許せない」とは思いません。
38.泣きたい夜に口に出てくる一句をどうぞ
他人の句なら〈どうぞあなたも孤独であってほしい雨 時実新子〉
自分の句なら〈本当の朝が来るまで待っている〉
39.破調の句は作りますか? あるならどんな時に出来ますか?
結構作ります。
たいていは無意識で、リズムを意識してたはずが、気が付いたら逆に破調になってたというパターン。
40.川柳をやっていることを周囲の人は知っていますか?
たいてい知ってます。
41.自分の句を積極的に周囲の人(家族・友人・職場etc)に見せますか? それは何故?
教師やってた頃は結構みんなに配り回ってましたが(笑)、今はあまり積極的には見せない。
やっぱり気恥ずかしいし~。知ってる人は勝手に見てくれればいいです。
42.許せないのはどっち? A:「良い句なのにふざけた雅号」 B:「有名作家のつまんない句」
Aですね。有名作家でも、いつもいつもいい句とは限らない(でもやっぱりもっとがんばれよとは思うけど)。しかしふざけた雅号は、最初から「川柳」をバカにしてるとしか思えないので。
43.今まで出された題で「こんな題で作れるかよー!」と思った題はありますか?
……そういう題には句を出さないことにしてます(笑)。
44.自分が選をする際に気をつけていることは何ですか?
「題から外れていないか」「心がこもっているか」「似たような句ばかり選んでいないか」
45.選をする時、多いのはどっち? A:「規定数より多い」 B:「規定数より少ない」
たいていB。それも一句か二句足りなくて、ボツの山からもう一度いい句を探すのが大変。
46.句会に出て全没だったことはありますか? ある場合、その心境は?
全没は今のところないです(ラッキー)。もし全没だったら、いくら「こういう日もある」と口では言っても、やっぱりショックは隠しきれないでしょうね。
47.ほろ酔い気分の時に口に出てくる一句をどうぞ
〈これからの話をしよう大ジョッキ 徳道かづみ〉
〈涙なんかじゃんじゃんビールで補充する 杉山昌善〉
〈酔えなくてワインバーボンウイスキー 渡辺美輪〉
……一句じゃないし!
48.川柳をやっていて「よかったな~」と思うことはなんですか?
自分の存在価値を自分で認めることがやっとできた気がする。あと、飲み友達が増えたこと(←おぃ)。
49.逆に、川柳をやっていて「しまった!」と思うことはなんですか?
自分のおっちょこちょいや醜さ加減を如実に知ってしまうこと。句を作ってますます自己嫌悪に陥ったりして。
50.折り返し地点なので、自分の作句歴を振り返りましょう。自分の過去の句を読み返しますか? その感想は?
ちょっと前の句ならともかく、古い句はあまり読み返したくない。勢いだけで下手もいいところだし、気恥ずかしくてやってられますかって。
51.今の自分なら絶対に作れないだろうなーと、ほのかに自慢に思う句を一句
うーん……強いて挙げるなら〈満天の星だ 死のうか生きようか〉あたりで。
52.今の自分ならこんな句発表したりしねーと、頭を掻き毟る句を一句
思い出したくない。けど強いて挙げるなら〈死なないでいつか私が殺すまで〉……うわああああ!!!(>_<)
53.許せないのはどっち? A:「意味はわかるけどありきたりな句だね」 B:「良い句だと思うけど、意味がよくわからないよ」
Bですかね。「わからないのに良い句ってどーゆーことよ!結局わかろうとしてないだけじゃん!」と思う。
Aは、安易な句を作ってる自分への戒めとして受け止めておきます。
55.川柳六大家の名前を即座に言えますか? 言えない場合、つい忘れがちになるのはどなたですか?
いちおう全部言えます(今は)。ちなみに、つい忘れてしまうのは村田周魚さん。
56.自分ではそんなに良いとは思えないのに、他の人に「良いね」と言われる句はなんですか?
〈退屈な男だったわ 好きだった〉とか。……そんなにいいですか、これ?
57.幸せな気分の時に口に出てくる一句をどうぞ
他人の句なら〈いい天気 鳥もさかなもにんげんも 柴田午朗〉。
自句なら最近の作ですが〈うらうらの天気あなたに逢いたくて〉あたりで。
58.「川柳」を、学校教育の一環としてもっと教えるべきだ!と思いますか? それは何故?
難しいですね。ちゃんと川柳を「正しく」理解していて、川柳などの短詩文芸の指導力のある先生が教えるなら問題ないのですが……。
59.吟行はしますか? その理由は?
めったにしません。
理由は、旅(乗り物)が苦手だから(笑)
60.杉浦日向子「風流江戸雀」を読んだことはありますか? その感想は?
まだ読んでない。読みたいけど手に入らない(←今度貸せ、という合図だったりする)。
61.田辺聖子「川柳でんでん太鼓」を読んだことはありますか? その感想は?
もちろん読みましたともさ。
こういうふうにいろんな川柳を紹介した良い本を、もっともっと広めなくちゃ!
62.佐藤愛子「古川柳ひとりよがり」を読んだことはありますか? その感想は?
まだ読んでない。読みたいけど手に入らない(←これも今度貸せ、という合図)。
63.時実新子「有夫恋」を読んだことはありますか? その感想は?
もちろん読みましたとも。現代川柳の古典です。
「川柳やってる」人で、この本を読んでなかったらもぐりだ!
64.神戸新聞水曜日夕刊連載「川柳タッグマッチ」を読んだことはありますか? その感想は?
読んでます。てゆーか、書いてます。
自分で言うのもなんだけど、なかなかおもしろいです。
65.作句する時に、よく使ってしまう言葉はありますか? ある場合はどんな言葉ですか?
「……でした」「……だった」と過去形にすることが多いかも。
66.「日常生活の自分」と「川柳で表している自分」に、差異があるな~と思いますか?
思いますともさ。私はあんなに恋多き女ではありません(笑)。
67.恋をした時に口に出てくる一句をどうぞ
他人の句なら〈手が好きでやがてすべてが好きになる 時実新子〉。
最近の自句なら〈君に逢う十七歳の顔をして〉あたりで。
68.とゆうか、他の人の句は覚える方ですか? それは何故?
好きな分野の記憶力は良い方ですが、できるだけ覚えないようにしてる。
いい句を覚えすぎると、たとえば題詠の時その句が邪魔をして発想が広がらなくなるから。
69.作句する時の心情についてお尋ねします。 A:「楽しい♪」 B:「苦しい~↓」
どっちともいえないけど……強いて言うならBですかね。
70.表現方法として、川柳ではないほかのジャンル(小説・エッセイ・詩・短歌・音楽etc)でもよかったのでは?と思う時はありますか?
今はありません。とっくにほかのジャンルでも試したけど、うまくいかなかったんで……。
71.自分が川柳をやってるのは、ここだ~~~!というポイントを教えてください
神戸だ~!(←そういう意味やないって……)
72.今更な質問ですが…「川柳」は好きですか?
好きでなかったら、なんでこんなしんどいもん続けるもんかね……?
73.「川柳」という文芸ジャンルはメジャーだと思いますか? それは何故?
ちょっとマイナー。「新聞川柳」「サラリーマン川柳」はメジャーだけど、私たちのやっている川柳とはちょっと違いすぎる(ちなみに両方とも私に言わせれば「川柳」ではなく「狂句」です)。
74.川上三太郎の句でお好きな一句は?
〈われは一匹狼なれば痩身なり〉
75.麻生路郎の句でお好きな一句は?
〈俺に似よ俺に似るなと子を思ひ〉
76.岸本水府の句でお好きな一句は?
〈恋せよと薄桃いろの花が咲く〉
77.前田雀郎の句でお好きな一句は?
〈金で済むことをさびしく聞いている〉
78.椙元紋太の句でお好きな一句は?
〈知ってるかあははと手品やめにする〉
79.村田周魚の句でお好きな一句は?
〈大晦日こんど机をこう置こう〉
80.と、あきらかに「質問者が質問を考えるのが疲れてきたんだろーなー」とわかる質問になってきてますが。現在のあなたにとってのベスト・オブ・川柳 を5句上げてください
他人の句ですか?……だったら新子先生の句で。(禁転載)
1.犬走れ使いに走れ愛走れ
2.蝶の道まちがいきって美しや
3.てのひらのうすくらがりのうらおもて
4.空に雲 この平凡をおそれずに
5.罌粟咲かせどんな事にも驚かぬ
81.あなたにとって「川柳」が川柳であるために必要な要素は何ですか?
人間(自分と他人)に対する「愛」。
82.句が出来ない時はありますか? ある場合は、その時にとってしまう行動は?
しょっちゅうあります。その時は、ま、「とりあえずビール」ですね(←できても飲むくせに)。
83.「川柳界」というものについてどう思いますか?
年功序列、古いしがらみ、嫉妬、造反、いがみあい、足の引っ張り合い。ま、どこの世界でも多かれ少なかれあるでしょう。
84.ムカついた時に口に出てくる一句をどうぞ
自分の句でおあつらえむきに、〈身勝手な女でございます 以上〉てのがあります。
85.作句する時に固有名詞を使いますか? それは何故ですか?
めったに使いません。うっかりするとそのモノ(ヒト)の宣伝に終わってしまいますから。
86.好きな川柳作風というのはありますか? それはどういうものですか?
なんとなくあるけど、「これだ」とは言えない。(←いいかげん)
87.あなたが作る句は、ドライとウェット、どちら派?
たぶんドライでしょう。
88.無粋な輩に、「ほら、ここで一句」と煽られたことはありますか? あるなら、その時にあなたはどのように反応しますか?
あります。昔はそのたびに逃げてましたが、今なら思いっきり難解な句(今までに発表済みでも可)をブチ挙げて、相手を面食らわせる。
89.「川柳の作品論」についてどう思いますか?
難しい。私にはできん。
90.あなたが「作品論」を書く時に意識することは何ですか?
だから、できないってば。
91.自分の句に対しての感想・批判・意見などで印象に残っていることはありますか? それは何故?
先日、若い子が句集『恋人よ』を買って、感想のメールをくれました。彼女は「泣きながら読んだ」そうですが、彼氏は「これはギャグだ」と言ったそうです(-_-;)。
二人の先行きがとっても心配です。
92.自分が作句を始めてから、他の人にも作句を勧めたことはありますか? それは何故ですか?
あります。てゆーか、それを仕事にしてます(←カルチャー川柳教室その他)。
93.作句する際に、コレは欠かせない!というものはありますか?
愛だろ、愛。
94.自分が作句するベストな状態をあらゆる要素から検討して語ってください。どうぞっ!
起き抜けはダメ(低血圧のため超不機嫌)。眠る前もダメ(書き留める気力がない)。
お腹いっぱいはダメ(眠くなる)。飲みすぎはダメ(作句よりもカラオケに走ってしまう)。
忙しすぎるとダメ(考える余裕がない)。ヒマすぎてもダメ(小人閑居して……)。
幸せすぎず、落ち込みすぎず、楽しすぎず、疲れすぎず、すべてにおいてほどほどの状態ですね。
……あるか、そんな都合のいい状態!
95.20年後、あなたは川柳をやっていると思いますか?
やってるでしょう。つーか、やってなかったら死んでる。
96.もしこの一句だけを残して、他の川柳を消してしまうぞ!とゆう事態に陥った時、絶対に残したい一句は?
他人の句なら〈夫をころしてゆらりゆらりと訪ね来よ 時実新子〉
自分の句なら〈はっきりとさせようカナリヤは死んだ〉または〈恋人よ私はあの星が欲しい〉かな。
97.あなたにとっての「川柳」とは何ですか?
同居人。気が付いたら横にいる。時に邪魔っけ、時に頼りになる、切っても切れない間柄。
98.現在のあなたのベスト句を一句お願いします
やっぱり今のところ〈はっきりとさせようカナリヤは死んだ〉ですかね。
99.今後の「川柳」が進む展望について一言
もっともっと「いい川柳」が、時代(世間)に正当に評価されるようになってほしいですね。
100.最後まで答えた感想をどうぞ(「疲れた」以外でね)
答えが重なる質問にどう答えるか悩みました。もーちょっと答えやすい質問にしておくんなまし。
ま、こんなもんでどうかな……?
連休の朝食
連休の朝食カルシウム不足
ブロックサイン君に聞きたいことがある
好きでした 五月の風はきらきらと
お上手に言えたさよならありがとう
長々と書いて流れてゆく言葉
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みどりの日
ゴールデンウイークだから忘れます
あきらめてしまえだらりとチューリップ
君に逢う潮の香りのする街で
単純な話のできる人が好き
やわらかい陽射しうれしきみどりの日
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薄荷糖
ごくごくと飲むかあさんの煎れたお茶
おっちゃんのおむすび大きくてうまい
おばちゃんのみそ汁ちょっと塩からい
じいちゃんの畑で採れた春キャベツ
ばあちゃんの笑顔おやつに薄荷糖
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ピカピカのお皿
あなたから離れるための花吹雪
もう戻れない 大きく息を吸う
また君を忘れてしまう春風よ
ピカピカのお皿元気を出しなさい
錆び付いた右手を振ってさようなら
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ガーリック
恋をする また肩凝りを悪化させ
言い訳は聞かぬキャベツは真二つに
はらはらと桜は何を振り捨てる
少しだけ痩せて仔猫のまあるい目
ガーリックたっぷり効いた恋でした
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イーバンク経由
予定は未定君は私のものになる
待つことに疲れ案山子は脚を組む
三分であなたのことを忘れます
春の泥 綺麗事では済まさない
イーバンク経由で君にたどり着く
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マジシャンのハンカチ
マジシャンのハンカチひらり恋になる
スケジュール真っ白 心も真っ白に
肩凝りはあなたのせいよ影法師
待っていてあげる菜の花の道で
しばらくは君とゆらゆら春の泥
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雨の日の猫
スギヒノキまた出不精になっていく
目の痒みまだまだ春は続きます
うがい薬ガラガラ恋も冷め果てて
雨の日の猫でとろとろ寝て過ごす
写メールの君にひとことさようなら
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テイクアウト
春だから仲良くしようストレスよ
愛ですか多分旅行に出ています
許しますテイクアウトのコーヒーで
ポケットの小さくなったドラえもん
あきらめて弥生三月春おぼろ
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ぼんぼりの明かり
ぼんぼりの明かりを消して君を呼ぶ
幸せになりたい今日も雨が降る
さよならがだんだん軽くなってゆく
泣き笑いしてるウグイスホトトギス
携帯のメール次々笑い出す
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にんじん大根
恋冷めて天気予報は今日も雨
にんじん大根私とことんおおざっぱ
他人事だからわかってもらえない
真っ黒でいようよカラスなんだから
愛なんてただの幻想 猫走る
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チョコレート
チョコレート愛有り余る季節なり
寒すぎるから抜け出した君の部屋
逃げ道を探してぴりりチリドッグ
もう一度もう二度もう少しずっと
ふるふるとマナーモードの恋でした
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赤ずきん
赤ずきん外せばただの女の子
愛は残酷蹴り散らされたゴミバケツ
泣かないで もう恋なんてしないから
冷静になろうなろうとホーホケキョ
懲りもせずおとぎばなしの森の中
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スケートの少女
水道管凍るあなたを思ってる
うつむいて歩く百円みいつけた
コーヒーも冷めたしこのままでいいか
それでいいそれでいいのよキンポウゲ
スケートの少女ひらりと二回転
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I LOVE YOU
別れの日自然に笑う私たち
予想ならついていたはずカメレオン
梅にウグイスただそれだけのことなのに
恋人よまもなく雪が降るだろう
曇り空 I LOVE YOUは独り言
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メンテナンス
リモコンを無視して走る恋心
きらきらと二月の雪はうつくしく
チョコレート買おう優しくなるために
愛してよ このさみしさが消えるまで
わたくしのメンテナンスは終わらない
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雪催い
あなたからもらった雨のさようなら
ボーダーを超えてあなたに打つメール
春を待つスケッチブック取り出して
クーポンを集めて買おう次の恋
一針の縫い目の乱れ 雪催い
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客室乗務員
振込みはお済みでしょうかキャッシング
冷水を浴びせるように愛告げる
恋人よもうさよならは言わないで
さみしさをかみしめているミントガム
美しく笑え客室乗務員
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はちみつゆず茶
あなたからもらうさみしい雨の音
携帯は新機種君に飽きた頃
夕暮れのピアノあなたが恋しくて
はちみつゆず茶早く元気にならなくちゃ
この次の恋は誰にも教えない
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カシミアのコート
逢いに行く風邪はなかなか治らない
身震いをしながら夜を待っている
帰ります 小雪ちらつく三宮
湯たんぽを抱いてあなたを忘れます
カシミアのコートやさしい人でした
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ピアノソナタ
ミュージックケータイ持って逢いに行く
流行の先端を行くキリギリス
コーヒーを飲んで過去から戻ります
小雪ちらちら間違いは許さない
さよならのピアノソナタはひそやかに
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終電車
一月の寒気冷気に潰される
だまされるダウンコートのぬくもりに
神様がとんとんドアをノックする
トントントンあれは風ですホントです
お忘れ物はございませんか終電車
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ジャンクフード
寒の水飲んで育った恋心
薄荷煙草の匂いのキスに騙される
愛してはいけないひとと冬の道
物思いジャンクフードを食べながら
ローライズジーンズゆっくりとあるこ
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年末年始
雪よりも白いマフラー編みましょう
はちみつゆず茶甘ったるくて泣けて来る
肩凝りを悪化させます君のため
寒い恋 冬至は過ぎたはずなのに
目の前を年末年始行き過ぎる
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にわとり
ハニーレモン甘く優しい嘘の味
シクラメン今年も会えてよかったね
あかぎれにハンドクリーム擦り込んで
多分幸せ私しっかり目を閉じる
時は来た歌え今こそにわとりよ
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クリスマス
ハンドベル鳴らして君がやって来る
キラキラ服とキラキラ靴で逢いに行く
愛されてポインセチアの赤になる
美しい魔法にかかるクリスマス
この恋も明日になれば流れ星
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なぞなぞのこたえ
十二月だから許してあげましょう
冬の花開いて閉じて恋をして
猫バスよ走れトトロの森の中
一番に好きな人には言えぬこと
なぞなぞのこたえ見つけて恋冷める
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赤いハイヒール
木枯らしの中を走るよペルシャ猫
クリスマスソングに揺れる影ふたつ
セーターを編もう明かりがともるまで
デンマークカクタス咲いた北の窓
海を見ていたのは赤いハイヒール
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使い捨てカイロ
薄荷糖ぴりりと舌を刺す記憶
ストラップみたいに恋をぶら下げて
シクラメン知らないふりをしていたね
猫バスがやって来るまであと三日
使い捨てカイロぺたりと貼って 鬱
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ディズニーの映画
街角の迷子またまた恋をして
スケートのように君へと滑り出す
ディズニーの映画みたいに笑ってよ
あのひとの横を独占したかった
指先を見つめて一人秋深し
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たまご色
神様に約束された出会いです
横顔がまぶしくなって恋になる
大丈夫ちゃんと忘れてあげるから
本当の黄色教えてくださいな
しあわせの予感ほんのりたまご色
*プーケット復興川柳「川柳でプーケットを詠む」投句募集中。
詳しくはこちら
赤ワイン
乱反射君の視線をはねのける
赤ワイン今日は気取っていいんでしょ
肩凝りが半端じゃなくて恋しくて
鬼ごっこきっとあなたをつかまえる
忘れてもいいよとカナリアはうたう
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コンパクト
目を閉じる君の視線がまぶしくて
月に二度日に三回は鬼になる
偶然のようにあなたに出会いたし
あたたかいうどんがあれば満たされる
忘れます ぱたんと閉じたコンパクト
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パントマイム
また風邪を引いたみたいね猫柳
眠れずにまたコーヒーを入れ直す
胃の痛み抱えて歩く夜の街
キリギリスきりきり舞いをしています
ぎくしゃくとパントマイムの恋でした
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ダウンロード
バスケットボール弾んでどこへ行く
今私何を悩んでいるのだろう
信じられないほど肩がこっている
思い出せなくなる恋の揺籃期
ダウンロードきっとあなたを手に入れる
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リサイクルショップ
霜月のしっかりしたい恋である
三宮きらきら雨が降っている
ややこしい話ばかりのテレビ消す
リサイクルショップに置いてある私
日曜日逢わぬ逢えぬと暮れてゆく
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鍋はことこと
赤青黄色君に合わせるカメレオン
好き嫌い嫌い好き好き片思い
もうよそうまたコーヒーが苦くなる
しっかりと眠れるうちは大丈夫
鍋はことこと私とことこ君のもと
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シチュー鍋
ミルクティー君の笑顔に逢いに行く
マフラーを編んでるうちが恋である
許されぬ話きらきらお星さま
泣き笑いジャンクフードを食べながら
シチュー鍋ぐつぐつ煮えて冬に入る
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フィクションのように
フィクションのようにあなたを好きになる
捨てられた人形の目がまた光る
簡潔に語れば恋は難しい
金色の並木を走る秋の風
来ぬ人を責めてしらじら夜が明ける
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かぼちゃのランプ
やけどするシチューの皿が目の前に
挑発のカメラ目線で君を見る
逢いに来てかぼちゃのランプぶら下げて
愛されていたい紅葉は真っ赤っ赤
秋風に吹かれ紛れもない恋だ
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タイマー
待ちぼうけウサギになってしまったよ
泣きたくはないがきりきり歯が痛む
本当に好きな人には出会えたか
君からのメールが秋になった夜
タイマーが切れて一人になりました
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ハロウィンのかぼちゃ
肩こりを悪化させては恋をする
ハロウィンのかぼちゃはっきりさせなくちゃ
ポケットにペットボトルの中の海
肩凝りは続くよ君に逢うまでは
君にだけ弱みを見せる女王蜂
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背中のうろこ
のろのろと車走らせ秋の道
キープしたはずのボトルが消えている
逢いに行く背中のうろこ光らせて
寒くなる前にしっかり言わなくちゃ
ゆっくりと作ってゆっくりとごはん
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雨垂れのように
秋深しあなたは何をする人ぞ
うっかりと紅葉は枯れてしまったよ
雨垂れのようにあなたに落ちてゆく
咳込んでしまった嘘の下手な君
コーヒーがなかなか冷めぬせいで恋
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コーヒーシュガー
しあわせのかたちに揚がるドーナッツ
恋だったみたいねりんご丸かじり
許そうか コーヒーシュガー溶けていく
柿熟すまたさよならを繰り返し
ラーメンの味にうるさくなって秋
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パスタランチ
大きめのタオルぐるりと巻いて 秋
望郷やインディカ米を食べながら
弱点を突かれて猫はうずくまる
蛇のウツ何回脱皮すればいい
平日のパスタランチでさようなら
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萩の月
飽きるほど食べて明日からダイエット
紙屑になってしまったマニフェスト
信じない良心的な恋なんて
わたくしをしらじら照らす萩の月
あのひとのピンチヒッターなどいない
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ポイントカード
今日もまた午前三時に目が覚める
ポイントカードまた散財をそそのかす
まんまるな月で涙が止まらない
しっかりと包んであげたプレゼント
三度目の恋もやっぱり嘘でした
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ありふれた別れ
鬼ごっこまずはあなたをつかまえる
常連になりたい店がまた消える
いろいろな事があったね萩尾花
ありふれた別れに不似合いなセリフ
サンダルを片付けながら秋になる
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濃いコーヒー
一杯のビールで君を飲み下す
携帯メール打ってそれから知らん顔
秋めいてカナリア不意に歌い出す
まだまだと濃いコーヒーをいれ直す
コスモスがいっぱい咲いたから いいよ
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秋らしいメニュー
秋らしいメニューずらりとレストラン
梨剥いた秋刀魚も焼いた芋も煮た
おいしいと言ってください栗かぼちゃ
にんじんはきらいピーマンもきらい
今しばし熱いシチューはお預けに
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秋の陽差し
台風一過元気元気と言い聞かす
自転車のペダルが重くなってゆく
待っていてこのコーヒーが冷めるまで
じわじわと秋の陽差しに責められる
てのひらが熱いまだまだ恋さなか
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ハンバーガー
走り出すスタッカートの恋である
駆けて行く今もあなたが一人なら
情けない話 いくつになったって
もういいとハンバーガーにかぶりつく
簡単に迷えるくらい好きでした
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麻のシャツ
泣いたっていいと言われてから泣けぬ
君の癖忘れられない麻のシャツ
みんなみんな泣いて生まれてきたんだね
泣くもんかチューインガムを噛み締めて
改めてあなたを思う雨になる
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ローライズジーンズ
ローライズジーンズ逢いに行きなさい
温暖化歯止めの効かぬ恋である
携帯のメールで君をたしかめる
夕刊を買って時間を持て余す
泣きませぬ明日には覚める夢ならば
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ハーブティー
ひまわりのように陽射しを待ち侘びる
さらさらと砂浜きらきらと笑顔
夕立の前に好きだと言ってみて
私は小人不善為すばかり
ハーブティーほどよい恋になりました
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かち割り氷
猛暑なり 四の五の言わず逢いに来て
さみしいと言えばよかった月見草
泣きじゃくるかち割り氷食べながら
水遊び君に逢えない夕暮れは
冷麺を食べて昨日を過去にする
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海の家
待ち侘びていた海の日の海の家
また恋におぼれてしまうミズスマシ
キリギリスきりきり舞いをしています
かなしいと言ってあなたを困らせる
深夜二時私もコーヒーも苦い
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七夕女(たなばたつめ)
黙々と七夕女は機を織る
次に逢う日まで続けるうさぎ跳び
恋なんてするもんじゃない雨の夜は
過去形にできるまでにはあと幾日
愛ですか恋ですかもういいですか
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あやめ月
あやめ月あやうい恋に落ちてゆく
恋しくてたまらないのよアマガエル
花いばらつんつん君を思います
どの駅を出てもあなたにたどり着く
ため息をついてばかりの夏の猫
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最終電車
あなたへの最終電車出てしまう
赤い実が成るまで待ってほしかった
片付けていこうあなたの思い出を
地平線くっきりしゃんと歩かなきゃ
手放しで泣いたら君を忘れるよ
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炭焼きコーヒー
初恋の青いリボンが揺れている
指切りげんまん嘘をついてもいいですか
風向きが少し変わっただけのこと
ミントティーすかっと君を忘れます
炭焼きコーヒー飲んでしばらく穏やかに
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ハッカ飴
ゆっくりと飲めばいいのよカプチーノ
えっさかほいさ長い坂道だったよね
猫憮然ピンクのリボン結ばれて
カラカラに乾くまで干す君のシャツ
いつまでも思いの残るハッカ飴
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ポンポンダリヤ
この恋も葬送曲が流れ出す
しあわせな嘘と暮らした赤い屋根
強情なサザエの蓋をこじ開ける
梅雨入りの前にしっかり泣きましょう
さよならが好きなポンポンダリヤ咲く
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しゃぼんだま
少年の瞳に映る夏の雲
ぶらんこはゆらゆら風は気もそぞろ
もうよそう ぱちんと割れたしゃぼんだま
次々と取り上げられていくおもちゃ
ゆっくりと流れてポートアイランド
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最終のバス
体脂肪少し減らして恋になる
ちょうちょちょうちょキャベツ畑に帰ろうよ
たわいない会話で埋める日記帳
連絡は途絶え砂漠は果てもなし
最終のバスがゆっくり動き出す
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メーデー
言うことを聞かない鍵を放り出す
胃薬を飲んであなたに逢いに行く
立ち上がる髪の乱れもそのままに
メーデーメーデー 看板を投げ捨てて
あれこれと文句ばかりの躑躅咲く
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キャベツはざく切り
あなたへとコーヒーカップ傾ける
好きと言うこだまは決して返らない
からからと笑うじっとり汗かいて
擦り減っていくよ私もなにもかも
言うことを聞かぬキャベツはざく切りに
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悪態の限り
遅すぎた出逢いはらはらさくら散る
目の前でゆっくり冷めるアメリカン
じわじわとかたちを変える恋心
八重桜こぼれるほどに恋うほどに
悪態の限りをついて外は晴れ
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朧げな記憶
聞こえないふりをしているヘッドフォン
チューリップ並んで咲いてどうするの
朧げな記憶はらはらさくら舞う
簡単に言えばあなたが好きでした
冷静に過ぎてさみしい四月馬鹿
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ささめごと
カウンターパンチを受けて生き返る
あっさりとトマトジュースの赤い罪
逢いにゆくパーティードレス脱ぎ捨てて
もう一度新幹線に乗りましょう
いくらでも浮かんで来ますささめごと
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生ジュース
パーティーはお開き 君はもういない
お星さまきらきら雨を呼んでいる
ロッカールーム正気に返るまでが恋
わたくしもここらでちょいと揉み洗い
からからの喉にしみこむ生ジュース
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ミニバラの香り
さよならは言わぬつもりのシクラメン
水ばかり飲んで育ったヒヤシンス
本物の愛をくださいカスミソウ
ミニバラの香り忘れてしまいます
原点はあなたにあった黄水仙
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ポーカーフェイス
トランプを配る私が配られる
ディーラーの手つきうっとり見てしまう
クイーンもキングもいない城の中
ページワン あと一枚で救われる
何もかもなくしポーカーフェイスだよ
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生ぬるいコーヒー
生ぬるいコーヒー 雨の喫茶店
裏切りを知っていたのかシクラメン
この国を好きと言えなくなるカラス
懲りもせず流星群を見ていたね
本当のことは隠して雪の中
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届かない手紙
震災のせいにしておく古い傷
まっすぐにあなた目掛けて飛ぶツバメ
マッサージチェアにもたれていい天気
ストーブの前であなたを思い出す
届かない手紙はらはら舞う小雪
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一・一七
一・一七誰も祝わぬ誕生日
次々と地震が夢を押し潰す
夢枕逢いたい人はもう来ない
被災地に情け容赦のない氷雨
もう少しやさしく降れよ粉雪よ
冬の月忘れていいと言ったのに
ほころびが広がっていく十年目
あっさりと共通項で括られる
わたくしの今を作った大地震
鎮魂のろうそく揺れる誕生日
雨しとど
うらうらの天気あなたに逢いたくて
どきどきの次に起こした胃けいれん
まっすぐに咲いてみせます黄水仙
雨しとどみんな忘れてしまいたい
恋心褪せてまだらになってゆく
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クリスマス
クリスマス街はどんどん軽薄に
プレゼント入れる箱ならいくらでも
間違いの続きコスモス狂い咲き
ポインセチアの赤が私を許さない
またひとつあなたのいないクリスマス
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クリスマスキャロル
師走とやポインセチアの赤い鬱
十二月不意に寒さが襲い来る
トナカイは橇を見捨てて走り出す
あたたかい大きな窓のあるおうち
クリスマスキャロルに酔っているふたり
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トラックバック
メッセージ消去ついでに君消去
腰痛がひどくなったら帰ります
大丈夫ただの間違い電話だよ
旅に出るような調子でまた別れ
この恋もトラックバックされている
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スイートチリソース
午前五時五十九分 君がいた
たまさかの映画のはしご雨の午後
コーヒーのせいにしておく不眠癖
泣き顔は見せぬスイートチリソース
あと五分つぶせばきっと忘れるよ
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ルミナリエ
ぜんまいを巻かれて恋が動き出す
飲めや歌えや働き者のキリギリス
コーヒーを飲んだらきっと思い出す
ルミナリエきらきら君が遠ざかる
恋人のお代わりご自由にどうぞ
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オリオンの三ツ星
窓の外見慣れた景色だったのに
うらうらの陽射しにふっと騙される
眠いから眠いと言ったまでのこと
オリオンの三ツ星見上げ泣いた夜
気まぐれな天気に勝って布団干す
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百舌鳥(もず)の声
さみしいと言ってごらんよルリビタキ
信じれば良かった百舌鳥の呼ぶ声を
恋なんて 今日もしとしと雨が降る
待ち合わせしているふりで立ち尽くす
本当に寒くなったら考える
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真冬まで
真冬まで一緒にいようキリギリス
コーヒーがぬるくなるまで考える
カナリヤは歌を忘れたふりしてる
友人という名の男など要らぬ
おむすびをほおばる今日もいい天気
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ボジョレヌーボー
新顔のような顔して逢いにゆく
雨上がり明日は三度下がります
冬眠の熊を起こしてしまう恋
冬日和雲雀は何を考える
泣きながらボジョレヌーボー飲んで 雨
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シクラメン
恋人になりそこなったシクラメン
スケートのようにあなたへ滑り込む
睡眠が足りない 君に逢いたくて
お化粧を直そう眠くなる前に
秋の日のすとんと夜がやって来る
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まだらの紅葉
臆せずにまだらの紅葉見にゆこう
早朝の電車がたごと目を覚ます
月明かり回り道して歩こうよ
かなしみを知らない顔のまねき猫
さみしくはないかと雨が降ってくる
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箱のみかん
ごちそうを食べよう夢に見るような
じゃがいもはほくほくしあわせになろう
金木犀匂うよ嘘を飲み込んで
自己嫌悪箱のみかんはすぐ傷む
ひとつずつ夢を壊して雨が降る
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