2006/07/20

川柳2006/7/20

雨雨雨

わたくしを過去の私が責め立てる
大丈夫ですか ご親切にどうも
雨雨雨 まだまだ梅雨は明け切らぬ
もう少し足を伸ばせば手が届く
さよならのように響いたありがとう

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2006/07/19

川柳2006/7/19

ペディキュア

にぎやかなかなしみ君を送り出す
次々と虹を作ってくれた人
わたくしにいちばん近い女の子
離れたくない ペディキュアを塗り直す
わたくしの中をドドドと滝の音

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2006/07/18

川柳2006/7/18

雨の夜

恋重し役に立たない豆知識
後はよろしく頼みますよと流れ星
複雑にうねって波はどこへ行く
雨の夜の夢の真ん中がらんどう
つぶやきは胸に収めてあの海へ

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2006/07/16

川柳2006/7/16

沙羅双樹

午前二時ひっくり返す金盥
しあわせのかたちほこほこ猫眠る
烏龍茶さっぱり君を忘れます
プライドを捨てて輝く屑ダイヤ
色は匂えど散りぬるものよ沙羅双樹

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2006/07/15

川柳2006/7/15

フランスパン

恋始む明日の光を散りばめて
夢を見るフランスパンをかじりつつ
ありのまま包み隠さず四畳半
ナイアガラしぶきを上げて泣いた朝
恋人は風に頼んでさようなら

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2006/07/14

川柳2006/7/14

夏の雲

雨近しぐんぐん迫る夏の雲
畳一枚あれば事足る命かな
悪知恵が働くようになって鬱
ここいらでたらいクルリと逆回し
妥協点見つけてアイスレモンティー

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2006/07/13

川柳2006/7/13

Tシャツ

じっとりと汗 このままでいられない
あなたから私へ歌が流れだす
喜んでください雨が降ってます
もう一度逢いに行きたい夏椿
Tシャツをザブザブありがとうあなた

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2006/07/08

川柳2006/7/8

白昼夢

文月の踏み留まれぬ恋である
白昼夢あなたがいると思わせて
山梔子よ何をそんなに言いたいの
リフレイン変わらぬものを追い求め
雨の中一人が重い日曜日

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2006/07/07

川柳2006/7/7

七夕

退屈を知る織姫も彦星も
飽きるほど逢いたい織姫の願い
どうせすぐ終わると彦星は笑う
雲間から織女のため息が漏れる
七夕の話をすれば雨が降る

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2006/07/05

川柳2006/7/5

鉛空

陽炎はゆらゆら君はゆらゆらら
真夏日のアイスクリームみたいだね
わたくしをかばう私の未熟さよ
梅雨明けはまだまだ遠い鉛空
iPod君を小さく連れ歩く

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2006/07/04

川柳2006/7/4

夏草

日付変更線の上から君を呼ぶ
ニンジン大根ピーマンわたし元気です
蒸し暑い朝だあなたを奪うには
もう何も信じられない夏の白
夏草や君を失うまで歩く

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2006/07/03

川柳2006/7/3

移り気

七月は移り気 君を見ていても
憂鬱な空の色だね星見月
何を見ているのゆらゆらゆりかもめ
すぐ冷める 梅雨の合間の恋だから
君だけを見つめて肩凝りは続く

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2006/07/01

川柳2006/7/1

単純な話

七月のしちめんどうな恋である
単純な話  あなたに逢いに行く
水無月の雨の向こうの君を見る
雨になれ何もなかった事にして
再会の喜び哀しみに変わる

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2006/06/28

川柳2006/6/28

雨雨雨

逢いに行くただかなしくてかなしくて
夢を見る 毎日がただ退屈で
雨雨雨 やがてすべては薮の中
洗濯を済ませて空を見上げよう
明日からは君をどんどん追いかける

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2006/06/26

川柳2006/6/26

ずぶぬれの仔猫

水無月の皆々様にありがとう
てんてん手毬ついてあなたに逢いに行こ
恋しいと言葉はいつも上滑り
ずぶぬれの仔猫が角で待っている
ありがとうではもう一度さようなら

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2006/06/25

川柳2006/6/25

かたつむり

雨の日はやっぱり嫌いかたつむり
ドーナツをかじるゆううつかじりとる
甘い水ねだる蛍はわがままに
紫陽花のむらさき少しさみしいね
健康な印  ほこほこ猫眠る

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2006/06/22

川柳2006/6/22

雨の夜の電話

外は雨 トノサマガエル威張りだす
このところ省エネ気味の蛍です
風紋を残して君が去っていく
大丈夫うちわパタパタ振り回す
どうしても切れない雨の夜の電話

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2006/06/21

川柳2006/6/21

風任せ

南風今あなたから離陸する
大丈夫受話器を強く握りしめ
欲張りな女で君を忘れない
風任せ成り行き任せ波任せ
何もかも捨てて人工島の中

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2006/06/20

川柳2006/6/20

蛙ぴょこぴょこ

海開きまでにあなたを手に入れる
パタパタとこれ見よがしの扇風機
真夏日のじわり冷たい汗の意味
紫外線カット許してあげましょう
蛙ぴょこぴょこ私ぴょこぴょこ元気です

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2006/06/19

川柳2006/6/19

アマリリス

恋さなか毬は弾むよどこまでも
アマリリスあまりに赤く咲くからよ
恋人を忘れて咲いた夏椿
私から君を引いたら何になる
くちびるはからから空梅雨は続く

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2006/06/18

川柳2006/6/18

父の日

父の日の父の顔する君を見る
アクセル全開また逃げ水を追いかけて
どんどんと私をノックするあなた
牛蛙ぐわわと忘れねばならぬ
思い切り泣こう明日から雨が降る

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2006/06/16

川柳2006/6/16

雨しとど

雨の朝あなたは兄の顔をする
淋しさを埋めるピースはあといくつ
さよならの一つ手前の交差点
空豆のスープゆっくり味わって
紫陽花は陽気な花よ雨しとど

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2006/06/14

川柳2006/6/14

トレモロ

胸の奥ピアスの穴がまた増える
責任のひとつも取れと咲く菖蒲
かなしくて君を忘れたふりをする
過去形になるまで愛を語り合う
トレモロになって終わった恋でした

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2006/06/12

川柳2006/6/12

ジャズピアノ

ジャズピアノひとつの恋を終わらせる
好きになる嫌いになって恐くなる
雨音がロックンロールめいてくる
うたかたの歌を歌えば浮き沈み
憂鬱な夏が近づく午前二時

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2006/06/11

川柳2006/6/11

水無月の雨

妻の名を呼んだ男を抱きしめる
逃げるしかなかった梅雨入りの前に
息継ぎの下手な恋です女です
指先のしびれ愛しておりました
水無月の雨どこまでもしどけなし

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2006/06/09

川柳2006/6/9

緑茶成分

緑茶成分入りの男で愛してる
逢いに行く蟻の行列抜け出して
恋人の資格失うホトトギス
不埒です 口紅の色淡くして
走り梅雨しゃれにならない恋でした

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2006/06/08

川柳2006/6/8

梅雨入り

梅雨入りに備えて君に逢いに行く
訳なんてない  ただ好きというだけで
肩こりは続くよ君を見てる間に
幸せな倦怠感に包まれる
さよならの顔で開くよ薔薇ピンク

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2006/06/07

川柳2006/6/7

クールビズ

クールビズ君を忘れる夏が来る
許したりしないで雨の待ち合わせ
簡単に君へ君へと流れゆく
言い訳にならない恋をしたのです
ありがとうさよなら女性専用車

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2006/06/06

川柳2006/6/6

ゲームオーバー

ゲームオーバーもう戻れない君と僕
ノンオイルドレッシングのような恋
あと五分あなたの妻の顔をする
もういいわ天気予報も外れたし
百回も聞いた気がするさようなら

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2006/06/04

川柳2006/6/4

刻み葱

憂鬱な話の続き蟻の群れ
抱きしめる百回分の愛だから
考えてみれば妻でも悪くない
刻み葱ぱらり やっぱり恋しいか
雑草を味方に風は駆け抜ける

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2006/06/03

川柳2006/6/3

白い闇

ふるさとの歌は流れる雨の午後
堂々としなさいコモドオオトカゲ
黄信号続いて恋は佳境なり
追いかけるほどの男に出会いたし
許せない言葉 真昼の白い闇

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2006/06/01

川柳2006/6/1

青い空

君が来る時間カタンと鳴るポスト
言い訳に汗たらたらの日曜日
あなたから離れるための青い空
赤すぎる口紅  ためらいの夕べ
六月の録画のような恋でした

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2006/05/28

川柳2006/5/28

クラッカー

真剣な遊び あなたに逢いに行く
言い訳は嫌いつんつん葱坊主
恋人よあの日あなたが怖かった
言い募るトカゲの舌は裂けて行く
ぱちぱちと夢は弾けるクラッカー

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2006/05/27

川柳2006/5/27

昼ドラマ

いくらかは見込みもあった夢ばかり
断片をつなぎ合わせて恋にする
痴話喧嘩みたいに愛を語り合う
抱き合って眠る幸せだったんだ
複雑な他人になった昼ドラマ

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2006/05/26

川柳2006/5/26

鳩ぽっぽ

よく動く舌であなたを絡め取る
お弁当一緒に食べよ鳩ぽっぽ
すぐ終わるランチタイムの口喧嘩
終わらない夕食時の愚痴話
肩凝りはまだまだ続く走り梅雨

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2006/05/25

川柳作家に100の質問

えーと。
うちの「タッグマッチ」での相方・徳道かづみが、こんなん作ってました。

川柳作家に100の質問

……で、やってみました。おヒマな方はどーぞお読みください。

1.お名前を教えてください。それは雅号? 本名?
 渡辺 美輪(わたなべ みわ)
 限りなく本名に近い雅号です(笑)

2.所属している雑誌・結社・グループはどこですか?
 「時実新子の川柳大学」

3.川柳を始めたきっかけは何ですか? それはいつ頃ですか?
1995年の阪神淡路大震災(よりによって誕生日)に被災した直後、新聞で紹介された時実新子編の川柳集『悲苦を超えて』を見て、「あーこれは運命だ」と直感した。

4.最初に作った句を教えてください
何だったかな。震災直後書き殴った記憶はありますが、厳密には覚えておりません。
たしか〈ネオンちかちかここはいったいどこの国〉だったような気が……。

5.最初に活字になった句(デビュー句)を教えてください
アサヒグラフ「川柳新子座」95年12月〈ひなたぼっこ猫の匂いのする布団〉。

6.尊敬する川柳作家は誰ですか?
そりゃもちろん時実新子先生。

7.好きな女性作家は誰ですか?
新子先生以外でということならいっぱいいます。
坪井篤子、田村ひろ子、河島いち子、芳賀博子、平野ふさ子、中川千都子、平井美智子、徳道かづみ、etc(敬称略)。

8.好きな男性作家は誰ですか?
こちらもいっぱいいます。
石垣健、大西俊和、中野文擴、小林康浩、杉山昌善、吉田利秋、etc(敬称略)。

9.亡くなった川柳作家で逢いたい人はいますか? その理由は?
川上三太郎。
やっぱり新子先生の先生ですから……。

10.どれくらいのペースで作句しますか?
日によってまちまち。一気に10句20句作るときもあれば、まったく浮かんでこないときもあります。

11.一番よく句を作る場所は何処ですか?
通勤の駅のホームや電車の中。道を歩きながらということもしばしば。

12.一番よく句を作る時間帯はいつですか?
早朝(出勤途中)。お昼時(仕事の帰り)ということもあり。

13.作句する媒体は何が多いですか?(ノート、パソコン、携帯etc)
昔は紙に書いてたけど、最近はもっぱらケータイ。ある程度たまったら自分(PC)宛にメールする。

14.推敲はしますか?
ほとんどしない。というより、推敲する時間があったら別の句作る。

15.過去に作った句をリメイクすることはありますか? あれば具体例も教えてください
ほとんどしない。「リメイクのつもりはなかったけど、気が付いたらリメイクになっていた」ということはあるかも。

16.作句する際にこだわっていることはなんですか?
リズムと言葉。堅くなり過ぎず適度な品位を保った言葉で、心地好い音韻の句を作りたいと思っています。

17.自分の作風の売りはなんですか?
「けろり」「さらり」「あっけらかん」

18.題詠と雑詠はどちらが得意ですか?
どちらともいえない。「題詠は題のある雑詠」というのがモットーなので。

19.句会は好きですか? それは何故ですか?
短時間で句を作るトレーニングや、他人の佳句を聞く楽しみとして好き。

20.宿題と席題、得意なのはどっち?
席題。じっくり考えるのは苦手。その場でパッと思い付いた句の方がたいてい良い。

21.「何度も作っている題」と「マニアックな題」、苦手なのはどっち?
どっちもイヤだけど、強いて挙げれば「マニアック」でしょうか。発想が広がりにくいからイヤです。

22.選者によって作る句が変わりますか?
変わらない。題詠は「題のある雑詠」だから、どんな選者でも「自分の句」を出せばいいと思っています。

23.川柳を知らない人に「川柳」を簡潔に説明してください
五・七・五の定型で人間を詠む詩。姿は俳句、心は短歌に近い。

24.俳句と一緒にされてしまった時のあなたの反応は?
必死に説明しようとする。「うーん、でも川柳の方が俳句よりももっと人間的ですよ~。ほら、季語とか要らないし、もっと自由で正直で……」

25.中八と名詞の下六、許せないのはどっち?
どっちも気にしすぎるとよけいおかしくなるけど、あえて言うなら中八の方が気になります。

26.サラリーマン川柳についてどう思いますか?
「ま、たしかにおもろいけど……もうちょっと品のある詠み方できないのかしらん……」

27.時事川柳についてどう思いますか?
作るのはハッキリ言って苦手です。個性を出しつつ時代を詠むのは難しい。読むときは「この句どっかで似たような句を見た気が……」ということがしょっちゅう。

28.句集は出していますか? もしくは出したいと思いますか?
出してます(できれば近々もう一冊出したいと思ってる)。

29.句集のタイトルを教えてください。又は、出したいと思うタイトルはありますか?
『恋人よ』(←五輪真弓の歌にあらず)

30.オススメ句集を教えてください
たくさんあるけどとりあえず10冊(順不同)。
 時実新子『愛走れ』
 寺西文子『主婦の星』
 坪井篤子『花花HANAHANA』
 石垣健『竹』
 曽我六郎『馬』
 吉田利秋『ピンチはチャンス』
 河島いち子『樹の音』
 芳賀博子『移動遊園地』
 平井美智子『窓』
 徳道かづみ『あんた』

31.今、イチオシの作家は誰ですか? その理由は?
……多すぎて挙げ切れません。
いちおう徳道かづみってことで(笑)。

32.古川柳はお好きですか? 好きな句があれば、その句は?
好きです。一番好きなのは〈泣き泣きもよい方をとるかたみわけ〉

33.「柳多留」は読んだことがありますか?
いちおう(←おぃ)。

34.「柳多留」について何か一言
いや~人間って、おかしくてかなしくてせつなくてかわいい存在だねえ。

35.「末摘花」は読んだことがありますか?
ちらっとだけ。

36.「「末摘花」について何か一言
……ま、こういうのもありってことで。

37.許せないのはどっち? A:「自分の句がボロカスに批判されること」 B:「自分の句が添削されて良い句になること」
Aかな。添削されて良い句になるのは「悔しい」けど「許せない」とは思いません。

38.泣きたい夜に口に出てくる一句をどうぞ
他人の句なら〈どうぞあなたも孤独であってほしい雨 時実新子〉
自分の句なら〈本当の朝が来るまで待っている〉

39.破調の句は作りますか? あるならどんな時に出来ますか?
結構作ります。
たいていは無意識で、リズムを意識してたはずが、気が付いたら逆に破調になってたというパターン。

40.川柳をやっていることを周囲の人は知っていますか?
たいてい知ってます。

41.自分の句を積極的に周囲の人(家族・友人・職場etc)に見せますか? それは何故?
教師やってた頃は結構みんなに配り回ってましたが(笑)、今はあまり積極的には見せない。
やっぱり気恥ずかしいし~。知ってる人は勝手に見てくれればいいです。

42.許せないのはどっち? A:「良い句なのにふざけた雅号」 B:「有名作家のつまんない句」
Aですね。有名作家でも、いつもいつもいい句とは限らない(でもやっぱりもっとがんばれよとは思うけど)。しかしふざけた雅号は、最初から「川柳」をバカにしてるとしか思えないので。

43.今まで出された題で「こんな題で作れるかよー!」と思った題はありますか?
……そういう題には句を出さないことにしてます(笑)。

44.自分が選をする際に気をつけていることは何ですか?
「題から外れていないか」「心がこもっているか」「似たような句ばかり選んでいないか」

45.選をする時、多いのはどっち? A:「規定数より多い」 B:「規定数より少ない」
たいていB。それも一句か二句足りなくて、ボツの山からもう一度いい句を探すのが大変。

46.句会に出て全没だったことはありますか? ある場合、その心境は?
全没は今のところないです(ラッキー)。もし全没だったら、いくら「こういう日もある」と口では言っても、やっぱりショックは隠しきれないでしょうね。

47.ほろ酔い気分の時に口に出てくる一句をどうぞ
〈これからの話をしよう大ジョッキ 徳道かづみ〉
〈涙なんかじゃんじゃんビールで補充する 杉山昌善〉
〈酔えなくてワインバーボンウイスキー 渡辺美輪〉
……一句じゃないし!

48.川柳をやっていて「よかったな~」と思うことはなんですか?
自分の存在価値を自分で認めることがやっとできた気がする。あと、飲み友達が増えたこと(←おぃ)。

49.逆に、川柳をやっていて「しまった!」と思うことはなんですか?
自分のおっちょこちょいや醜さ加減を如実に知ってしまうこと。句を作ってますます自己嫌悪に陥ったりして。

50.折り返し地点なので、自分の作句歴を振り返りましょう。自分の過去の句を読み返しますか? その感想は?
ちょっと前の句ならともかく、古い句はあまり読み返したくない。勢いだけで下手もいいところだし、気恥ずかしくてやってられますかって。

51.今の自分なら絶対に作れないだろうなーと、ほのかに自慢に思う句を一句
うーん……強いて挙げるなら〈満天の星だ 死のうか生きようか〉あたりで。

52.今の自分ならこんな句発表したりしねーと、頭を掻き毟る句を一句
思い出したくない。けど強いて挙げるなら〈死なないでいつか私が殺すまで〉……うわああああ!!!(>_<)

53.許せないのはどっち? A:「意味はわかるけどありきたりな句だね」 B:「良い句だと思うけど、意味がよくわからないよ」
Bですかね。「わからないのに良い句ってどーゆーことよ!結局わかろうとしてないだけじゃん!」と思う。
Aは、安易な句を作ってる自分への戒めとして受け止めておきます。

55.川柳六大家の名前を即座に言えますか? 言えない場合、つい忘れがちになるのはどなたですか?
いちおう全部言えます(今は)。ちなみに、つい忘れてしまうのは村田周魚さん。

56.自分ではそんなに良いとは思えないのに、他の人に「良いね」と言われる句はなんですか?
〈退屈な男だったわ 好きだった〉とか。……そんなにいいですか、これ?

57.幸せな気分の時に口に出てくる一句をどうぞ
他人の句なら〈いい天気 鳥もさかなもにんげんも  柴田午朗〉。
自句なら最近の作ですが〈うらうらの天気あなたに逢いたくて〉あたりで。

58.「川柳」を、学校教育の一環としてもっと教えるべきだ!と思いますか? それは何故?
難しいですね。ちゃんと川柳を「正しく」理解していて、川柳などの短詩文芸の指導力のある先生が教えるなら問題ないのですが……。

59.吟行はしますか? その理由は?
めったにしません。
理由は、旅(乗り物)が苦手だから(笑)

60.杉浦日向子「風流江戸雀」を読んだことはありますか? その感想は?
まだ読んでない。読みたいけど手に入らない(←今度貸せ、という合図だったりする)。

61.田辺聖子「川柳でんでん太鼓」を読んだことはありますか? その感想は?
もちろん読みましたともさ。
こういうふうにいろんな川柳を紹介した良い本を、もっともっと広めなくちゃ!

62.佐藤愛子「古川柳ひとりよがり」を読んだことはありますか? その感想は?
まだ読んでない。読みたいけど手に入らない(←これも今度貸せ、という合図)。

63.時実新子「有夫恋」を読んだことはありますか? その感想は?
もちろん読みましたとも。現代川柳の古典です。
「川柳やってる」人で、この本を読んでなかったらもぐりだ!

64.神戸新聞水曜日夕刊連載「川柳タッグマッチ」を読んだことはありますか? その感想は?
読んでます。てゆーか、書いてます。
自分で言うのもなんだけど、なかなかおもしろいです。

65.作句する時に、よく使ってしまう言葉はありますか? ある場合はどんな言葉ですか?
「……でした」「……だった」と過去形にすることが多いかも。

66.「日常生活の自分」と「川柳で表している自分」に、差異があるな~と思いますか? 
思いますともさ。私はあんなに恋多き女ではありません(笑)。

67.恋をした時に口に出てくる一句をどうぞ
他人の句なら〈手が好きでやがてすべてが好きになる 時実新子〉。
最近の自句なら〈君に逢う十七歳の顔をして〉あたりで。

68.とゆうか、他の人の句は覚える方ですか? それは何故?
好きな分野の記憶力は良い方ですが、できるだけ覚えないようにしてる。
いい句を覚えすぎると、たとえば題詠の時その句が邪魔をして発想が広がらなくなるから。

69.作句する時の心情についてお尋ねします。 A:「楽しい♪」 B:「苦しい~↓」
どっちともいえないけど……強いて言うならBですかね。

70.表現方法として、川柳ではないほかのジャンル(小説・エッセイ・詩・短歌・音楽etc)でもよかったのでは?と思う時はありますか?
今はありません。とっくにほかのジャンルでも試したけど、うまくいかなかったんで……。

71.自分が川柳をやってるのは、ここだ~~~!というポイントを教えてください
神戸だ~!(←そういう意味やないって……)

72.今更な質問ですが…「川柳」は好きですか?
好きでなかったら、なんでこんなしんどいもん続けるもんかね……?

73.「川柳」という文芸ジャンルはメジャーだと思いますか? それは何故?
ちょっとマイナー。「新聞川柳」「サラリーマン川柳」はメジャーだけど、私たちのやっている川柳とはちょっと違いすぎる(ちなみに両方とも私に言わせれば「川柳」ではなく「狂句」です)。

74.川上三太郎の句でお好きな一句は?
〈われは一匹狼なれば痩身なり〉

75.麻生路郎の句でお好きな一句は?
〈俺に似よ俺に似るなと子を思ひ〉

76.岸本水府の句でお好きな一句は?
〈恋せよと薄桃いろの花が咲く〉

77.前田雀郎の句でお好きな一句は?
〈金で済むことをさびしく聞いている〉

78.椙元紋太の句でお好きな一句は?
〈知ってるかあははと手品やめにする〉

79.村田周魚の句でお好きな一句は?
〈大晦日こんど机をこう置こう〉

80.と、あきらかに「質問者が質問を考えるのが疲れてきたんだろーなー」とわかる質問になってきてますが。現在のあなたにとってのベスト・オブ・川柳 を5句上げてください
他人の句ですか?……だったら新子先生の句で。(禁転載)
1.犬走れ使いに走れ愛走れ
2.蝶の道まちがいきって美しや
3.てのひらのうすくらがりのうらおもて
4.空に雲 この平凡をおそれずに
5.罌粟咲かせどんな事にも驚かぬ

81.あなたにとって「川柳」が川柳であるために必要な要素は何ですか?
人間(自分と他人)に対する「愛」。

82.句が出来ない時はありますか? ある場合は、その時にとってしまう行動は?
しょっちゅうあります。その時は、ま、「とりあえずビール」ですね(←できても飲むくせに)。

83.「川柳界」というものについてどう思いますか?
年功序列、古いしがらみ、嫉妬、造反、いがみあい、足の引っ張り合い。ま、どこの世界でも多かれ少なかれあるでしょう。

84.ムカついた時に口に出てくる一句をどうぞ
自分の句でおあつらえむきに、〈身勝手な女でございます 以上〉てのがあります。

85.作句する時に固有名詞を使いますか? それは何故ですか?
めったに使いません。うっかりするとそのモノ(ヒト)の宣伝に終わってしまいますから。

86.好きな川柳作風というのはありますか? それはどういうものですか?
なんとなくあるけど、「これだ」とは言えない。(←いいかげん)

87.あなたが作る句は、ドライとウェット、どちら派?
たぶんドライでしょう。

88.無粋な輩に、「ほら、ここで一句」と煽られたことはありますか? あるなら、その時にあなたはどのように反応しますか?
あります。昔はそのたびに逃げてましたが、今なら思いっきり難解な句(今までに発表済みでも可)をブチ挙げて、相手を面食らわせる。

89.「川柳の作品論」についてどう思いますか?
難しい。私にはできん。

90.あなたが「作品論」を書く時に意識することは何ですか?
だから、できないってば。

91.自分の句に対しての感想・批判・意見などで印象に残っていることはありますか? それは何故?
先日、若い子が句集『恋人よ』を買って、感想のメールをくれました。彼女は「泣きながら読んだ」そうですが、彼氏は「これはギャグだ」と言ったそうです(-_-;)。
二人の先行きがとっても心配です。

92.自分が作句を始めてから、他の人にも作句を勧めたことはありますか? それは何故ですか?
あります。てゆーか、それを仕事にしてます(←カルチャー川柳教室その他)。

93.作句する際に、コレは欠かせない!というものはありますか?
愛だろ、愛。

94.自分が作句するベストな状態をあらゆる要素から検討して語ってください。どうぞっ!
起き抜けはダメ(低血圧のため超不機嫌)。眠る前もダメ(書き留める気力がない)。
お腹いっぱいはダメ(眠くなる)。飲みすぎはダメ(作句よりもカラオケに走ってしまう)。
忙しすぎるとダメ(考える余裕がない)。ヒマすぎてもダメ(小人閑居して……)。
幸せすぎず、落ち込みすぎず、楽しすぎず、疲れすぎず、すべてにおいてほどほどの状態ですね。
……あるか、そんな都合のいい状態!

95.20年後、あなたは川柳をやっていると思いますか?
やってるでしょう。つーか、やってなかったら死んでる。

96.もしこの一句だけを残して、他の川柳を消してしまうぞ!とゆう事態に陥った時、絶対に残したい一句は?
他人の句なら〈夫をころしてゆらりゆらりと訪ね来よ 時実新子〉
自分の句なら〈はっきりとさせようカナリヤは死んだ〉または〈恋人よ私はあの星が欲しい〉かな。

97.あなたにとっての「川柳」とは何ですか?
同居人。気が付いたら横にいる。時に邪魔っけ、時に頼りになる、切っても切れない間柄。

98.現在のあなたのベスト句を一句お願いします
やっぱり今のところ〈はっきりとさせようカナリヤは死んだ〉ですかね。

99.今後の「川柳」が進む展望について一言
もっともっと「いい川柳」が、時代(世間)に正当に評価されるようになってほしいですね。

100.最後まで答えた感想をどうぞ(「疲れた」以外でね)
答えが重なる質問にどう答えるか悩みました。もーちょっと答えやすい質問にしておくんなまし。

ま、こんなもんでどうかな……?

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2006/05/24

川柳2006/5/24

顔文字

UVカットの日傘で視線跳ね返す
この街に吃水線がある私
顔文字の並んだ君からのメール
みんな嘘 猫はちろりと舌出して
仲直りできそうランチバイキング

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2006/05/22

川柳2006/5/22

黒日傘

解決の見込み緑茶をいれ直す
紫外線カットあなたをボイコット
陽は昇る君と私の真ん中に
陽は沈む君と私を置き去りに
黒日傘もうあの日には戻れない

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2006/05/21

川柳2006/5/21

蛇の舌

真っ白なパラソル夢を見たんだね
言い勝ってしまい真昼の白い月
なんとなく許してしまう中国茶
黒髪を揺らして逢いに来たんだよ
弁解は無用ちろちろ蛇の舌

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2006/05/20

川柳2006/5/20

独り言

恋をして日々新しくなる私
走り梅雨あの日あなたは来なかった
ぐずぐずと五月の雨の独り言
洗濯を終えたら逢いに行きましょう
十分に話したはずよ電話線

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2006/05/19

川柳2006/5/19

赤い傘

ふと口をついて出てくるあなたの名
体調はさほど悪くはないけどね
赤い傘開きしっかり歩こうよ
ポイントはしっかり笑うことでした
音信は不通のままで走り梅雨

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2006/05/18

川柳2006/5/18

ショータイム

あなたから離れる雨の交差点
青春と言えば何でも許される
永遠を求めさ迷う青い鳥
しばらくはライブハウスのショータイム
鈴蘭のうつむくだけの恋でした

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2006/05/16

川柳2006/5/16

走り梅雨

キンポウゲふわふわ君を愛してる
走り梅雨また空っぽになってゆく
白百合のあくまでしらを切り通す
バタ足の下手な私の波しぶき
わがままの限りを尽くし雨になる

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2006/05/15

川柳2006/5/15

母の日

母の日の母の背中を見ていた日
紅白のカーネーションを振り払う
水枕ちゃぽちゃぽ母は眠ったか
わたくしの富士山だった母だった
ごめんねを繰り返してる日曜日

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2006/05/12

川柳2006/5/12

ホームドラマ

別れの日新聞受がカタと鳴る
サッカーを見ているふりで君を見る
平泳ぎできぬ蛙でまだ好きで
もう少し待てばよかった雨上がる
再放送ホームドラマはまだ続く

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2006/05/11

川柳2006/5/11

薄着

コーヒーも恋もおかわり自由なり
愛も夢もみな猫舌のせいにする
あらためてよろしくなどと君に言う
移り気で生意気で強がりで私
聖五月少し恐縮して薄着

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2006/05/09

川柳2006/5/9

緊急停車

このところ君と私に時差がある
憂鬱な顔をしている招き猫
立ち上がるあなたに逢いに行くために
緊急停車次の駅には君がいる
クレジット無用この恋掛け値なし

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2006/05/08

川柳2006/5/8

日付変更線

許せない連休明けの君の顔
よく言えば映画鑑賞しています
大荷物下ろして会いに来たんだよ
パラソルにぽつりと雨の独り言
この恋も日付変更線の上

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2006/05/07

川柳2006/5/7

連休最終日

ビタミンが足りないままで君に逢う
ブラックコーヒー甘い言葉はもう要らぬ
日曜の朝は何にも聞こえない
思いつきだけで愛など囁くよ
雑然と雨の連休最終日

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2006/05/06

川柳2006/5/6

連休の朝食

連休の朝食カルシウム不足
ブロックサイン君に聞きたいことがある
好きでした 五月の風はきらきらと
お上手に言えたさよならありがとう
長々と書いて流れてゆく言葉

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2006/05/05

川柳2006/5/5

陪審員

こいのぼり泳ぐ正しき五月なり
青嵐嫌いと言えばよかったわ
君だけは陪審員でいてほしい
もういいわ ぐっと飲み干す生ビール
どの恋もスーツケースは知っている

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2006/05/04

川柳2006/5/4

聖五月

聖五月あなたを奪う夢を見る
カバン投げ出して愛してくれますか
空は青 こんなにもいい朝なのに
このところはた迷惑な女です
逢いたくてただ逢いたくて青嵐

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2006/05/03

川柳2006/5/3

電子辞書

ため息を一つ医院の帰り道
作り物めいたあなたの笑い顔
やわらかい緑の海に溺れゆく
電子辞書私の嘘を暴き出せ
連絡は途絶え五月の雨が降る

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2006/05/01

川柳2006/5/1

グラビアの少年

ゴールデンウィークらしい恋をする
不覚にも不惑わくわくしてしまう
グラビアの少年の眼に射抜かれる
潮風に吹かれて君は何思う
Eメール 四月の雨は降り続く

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2006/04/29

川柳2006/4/29

みどりの日

ゴールデンウイークだから忘れます
あきらめてしまえだらりとチューリップ
君に逢う潮の香りのする街で
単純な話のできる人が好き
やわらかい陽射しうれしきみどりの日

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2006/04/28

川柳2006/4/28

黄砂

ダイエットしなくちゃ君に逢う前に
元気です元気でいてという便り
立ち直る君の言葉を盾にして
あなたから私へ今日も黄砂舞う
もう一度アハハと笑うため生きる

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2006/04/27

川柳2006/4/27

ガーベラの赤

海沿いの道ゆっくりと風走る
ふるさとの便りほのかに桜色
ゆりかもめゆらゆら君を想います
矢面の私を守る盾がない
ガーベラの赤に縋って四月かな

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2006/04/25

川柳2006/4/25

春嵐

北国の桜前線追い掛ける
大丈夫ですよとちくわ食べながら
たんぽぽと猫が迎えてくれる家
花を木を私をなぶる春嵐
レコードの回転速度落ちて 恋

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2006/04/24

川柳2006/4/24

用意ドン

コーヒーの苦さ優しさ雨の午後
そばにいてください私光ります
何度でも笑ってあげるホトトギス
気持ちいい風だ君から吹く風だ
用意ドン これから君を好きになる

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2006/04/22

川柳2006/4/22

薄荷糖

ごくごくと飲むかあさんの煎れたお茶
おっちゃんのおむすび大きくてうまい
おばちゃんのみそ汁ちょっと塩からい
じいちゃんの畑で採れた春キャベツ
ばあちゃんの笑顔おやつに薄荷糖

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2006/04/21

川柳2006/4/21

雨四月

君はもう忘れただろう雨四月
レコードの回転速度落ちて 恋
好きだった時々夢を見ていたよ
容赦なく怒りの皿を叩き割る
戻れない道ゆっくりと歩き出す

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2006/04/19

川柳2006/4/19

花見月

コーヒーブレーク恋もブレークしたばかり
猫の目がキラリ愛してくれますか
簡単な話嫌いになりました
春コート昨日の事は考えず
あっさりと君を見限る花見月

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2006/04/18

川柳2006/4/18

地球は回る

触れて握ってつかんで右手忙しい
生まれ来て今幾度目の皿洗い
憂鬱な声もよろしいホトトギス
春の夜の紅差し指のひとりごと
わたくしを軸に地球は回ってる

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2006/04/17

川柳2006/4/17

逆回転

君去りて右手の痛む日曜日
吐く息の白さまだまだ夜は明けぬ
雨の降る四月しばらくそばにいて
深呼吸しながら春を待っている
初めから逆回転の恋でした

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2006/04/16

川柳2006/4/16

ピカピカのお皿

あなたから離れるための花吹雪
もう戻れない 大きく息を吸う
また君を忘れてしまう春風よ
ピカピカのお皿元気を出しなさい
錆び付いた右手を振ってさようなら

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2006/04/15

川柳2006/4/15

雨の午後

iPod片手に君を待っている
見上げれば今日も桜を散らす雨
似合わない服で歩いた雨の午後
メール打つ打つ打つ鬱になっていく
忘れようまた雨が降る花が降る

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2006/04/14

川柳2006/4/14

花の雨

四月夙川今日も今日とて花見酒
桜咲きました元気になりました
お花見に行こうあなたを放り出し
花見酒花を忘れて盛り上がる
花の雨もうあの日には戻れない

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2006/04/12

川柳2006/4/12

花吹雪

花吹雪はらはら君はどこにいる
くちびるに触れるさくらの冷たさよ
さくらさくら私はどこに行くのだろう
懐かしい男とお花見の季節
俯いたままの卯月の恋でした

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2006/04/10

川柳2006/4/10

花のもと

四月なり陽射しぽかぽか夢の中
花ざくら甘えてばかりいた私
かなしみは君のどこから来るのだろう
この恋も季節限定品である
さりげなく私を捨てる花のもと

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2006/04/09

川柳2006/4/9

桜雨

チューリップぷるぷる春になりました
行き過ぎる春の電車は桜色
うらうらの卯月うっかりしていたね
日なた猫忘れたふりをしています
何となく君が眩しい桜雨

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2006/04/08

川柳2006/4/8

ガーリック

恋をする また肩凝りを悪化させ
言い訳は聞かぬキャベツは真二つに
はらはらと桜は何を振り捨てる
少しだけ痩せて仔猫のまあるい目
ガーリックたっぷり効いた恋でした

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2006/04/06

川柳2006/4/6

不惑

君からのメール積もってゆく季節
チューリップ並んでばかりいられない
ぼろぼろの私を包む空の青
あきらめる勇気もなくて花の雨
たんぽぽに囲まれふわふわと不惑

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2006/04/05

川柳2006/4/5

赤い糸

間違いの始まりだった赤い糸
猫舌のせいであなたを取り逃がす
出無精になって恋などどこにある
後悔はしないしっかり見届ける
間髪を入れず携帯メール打つ

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2006/04/04

川柳2006/4/4

花辛夷

目のかゆみ全部あなたのせいにする
忘れます 四月一日なんだから
エイプリルフール結婚いたしましょ
花辛夷我慢できないことばかり
本当の話をしよう桜散る

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2006/04/02

川柳2006/4/2

四月馬鹿

日だまりの猫うっかりと恋に落ち
全面降伏私幸福君不服
面倒な話ばかりの年度末
憂鬱な話ばかりの新年度
いつもより君が優しい四月馬鹿

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2006/04/01

川柳2006/4/1

エイプリルフール

エイプリルフール好きです嫌いです
花の下笑顔忘れていた子猫
暖かくなったね少し話そうか
ラーメンを食べて恋などどこへやら
冗談じゃ済まない話四月馬鹿

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2006/03/30

川柳2006/3/30

戻り寒

戻り寒ふるふる雨が降っている
あなたへの階段降りてしまいます
地球儀を包もう透明な空で
許したくない 肩凝りはまた悪化
どこまでもジャンクフードはやめられぬ

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2006/03/28

川柳2006/3/28

お花見に行こう

一日が長いあなたに逢えぬ日は
愛ですか 多分明日には思い出す
お花見に行こう桜はまだだけど
いつまでも卒業できぬこの想い
本当はウサギは亀を待っていた

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2006/03/27

川柳2006/3/27

点鼻薬

春宵一刻君の話も上の空
花粉舞うだからあなたを許せない
マスクして歩こうぽかぽかの道を
片時も離せぬ君と点鼻薬
過ちを許して縞のユニフォーム

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2006/03/26

川柳2006/3/26

三月うさぎ

休日は少し人間アレルギー
上天気 三月うさぎ踊りだす
片思いだから楽しい春の花
また明日 多分あなたは来ないだろう
次々と私を倒す風が吹く

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2006/03/24

川柳2006/3/24

イーバンク経由

予定は未定君は私のものになる
待つことに疲れ案山子は脚を組む
三分であなたのことを忘れます
春の泥 綺麗事では済まさない
イーバンク経由で君にたどり着く

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2006/03/23

川柳2006/3/23

ダイヤ改正

ダイヤ改正あなたに早く逢いたくて
冷蔵庫一杯にして春の鬱
もう少しそばにいさせてお月様
何も言わないで眼鏡の度が進む
今度こそ優しくなろう彼岸過ぎ

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2006/03/22

川柳2006/3/22

早口言葉

ここまでにしようメガネが曇るから
何が悲しくてシマウマ縞模様
待ってます許してなんかいないけど
合言葉早口言葉恋言葉
ハンカチの四隅合わせて恋終わる

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2006/03/21

川柳2006/3/21

マジシャンのハンカチ

マジシャンのハンカチひらり恋になる
スケジュール真っ白  心も真っ白に
肩凝りはあなたのせいよ影法師
待っていてあげる菜の花の道で
しばらくは君とゆらゆら春の泥

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2006/03/19

川柳2006/3/19

卒業

無造作に包んで君に渡す愛
しましまになってしまった恋心
泣き止んで見上げた眼鏡越しの空
あなたから何度卒業しただろう
雨は降るやさしく街を撫でながら

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2006/03/18

川柳2006/3/18

春雨

予定ではここで笑えるはずでした
春雨やしばらく君を忘れます
恋人よもう青空は見えません
恋心逃げおおせると思ったか
肩凝りを何度も悪化させて恋

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2006/03/17

川柳2006/3/17

テイクオフ

恋ですか そういう時もありました
反省のポーズ子猫は丸くなる
曇り空見上げてばかりいた私
テイクオフ今あなたから飛び立とう
早口な女でごめん  空は青

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2006/03/16

川柳2006/3/16

雨の日の猫

スギヒノキまた出不精になっていく
目の痒みまだまだ春は続きます
うがい薬ガラガラ恋も冷め果てて
雨の日の猫でとろとろ寝て過ごす
写メールの君にひとことさようなら

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2006/03/14

川柳2006/3/14

三月の雪

寒すぎる季節外れの恋である
もう少し早く会えたら 戻り寒
泣き顔はみんな花粉のせいだから
溶けていくホットココアのやさしさに
三月の雪は行き場のない雪よ

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2006/03/12

川柳2006/3/12

ハンカチを振って

生麺のパスタお腹が空きました
午前二時君を忘れる時間です
ハンカチを振ってそろそろお別れね
しあわせになれ青い鳥青い空
三度目に仏ゆっくり立ち上がる

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2006/03/11

川柳2006/3/11

テイクアウト

春だから仲良くしようストレスよ
愛ですか多分旅行に出ています
許しますテイクアウトのコーヒーで
ポケットの小さくなったドラえもん
あきらめて弥生三月春おぼろ

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2006/03/08

川柳2006/3/8

クロッカス

杉花粉 春は鼻からやって来る
ノーメイクマスクメガネの女です
諦めていたのに梅の花ひらく
三月は気まぐれ君を忘れます
やわらかい陽射しに笑うクロッカス

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2006/03/06

川柳2006/3/6

啓蟄

啓蟄や私まだまだ穴の中
もういいか オリンピックも終わったし
君を恋う三角形の底辺で
好きでした  蛍の光窓の雪
一日を四角く過ごす月曜日

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2006/03/05

川柳2006/3/5

春の泥

三月のさみしくなっただけのこと
冬物を追い出すように春風よ
しあわせをほんのちょっぴり桃の花
待ち侘びて肩凝りひどくなるばかり
やわらかい言葉で拒む春の泥

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2006/03/04

川柳2006/3/4

ぼんぼりの明かり

ぼんぼりの明かりを消して君を呼ぶ
幸せになりたい今日も雨が降る
さよならがだんだん軽くなってゆく
泣き笑いしてるウグイスホトトギス
携帯のメール次々笑い出す

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2006/03/03

川柳2006/3/3

おひなさま

外は雨 うつむきがちのおひなさま
白酒を少し召しませ内裏さま
真夜中の五人囃子の笛太鼓
三人官女一人は花粉症である
来年も元気で会おう右大臣

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2006/03/01

川柳2006/3/1

三月の恋

三月の恋はさみしくたよりなく
しとしとと弥生の雨はしどけなく
うらうらの陽射し手放すホッカイロ
ウグイスもそろそろ上手く鳴くだろう
マスクしてメガネをかけて春になる

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2006/02/24

川柳2006/2/24

金メダル

午前五時静かに火花散るリンク
のびやかに氷の上の舞姫よ
私からあなたに贈る金メダル
泣きながらトゥーランドット聴いている
転んでも転んでも転んでも立つ

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2006/02/22

川柳2006/2/22

にんじん大根

恋冷めて天気予報は今日も雨
にんじん大根私とことんおおざっぱ
他人事だからわかってもらえない
真っ黒でいようよカラスなんだから
愛なんてただの幻想 猫走る

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2006/02/21

川柳2006/2/21

銀の夢

あなたから逃げる二月の風の中
街は雨 カラスは銀の夢を見る
得意気な顔をしている招き猫
一日の疲れを抱いているソファー
私から逃げる私を追いかける

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2006/02/19

川柳2006/2/19

ベンチシート

新しい顔であなたに逢いに行く
雪原野うさぎに逃げる道はない
夢を見る安楽椅子を軋ませて
忘れてはいないカラスの目が光る
うきうきとベンチシートの恋でした

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2006/02/17

川柳2006/2/17

コハクチョウ

美しい少年でしたコハクチョウ
愛してる 私おっちょこちょいだから
振り向いて氷の上の王子様
茜雲一途に君を思う時
自分との戦い超えて大ジャンプ

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2006/02/16

川柳2006/2/16

メダル

トリノより愛をこめてと書いておく
熱くなる雪と氷の祭典に
寝不足は続く深夜のテレビショー
尻もちお手つきそれでも最後まで滑る
メダルより輝いている君の顔

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2006/02/14

川柳2006/2/14

チョコレート

チョコレート愛有り余る季節なり
寒すぎるから抜け出した君の部屋
逃げ道を探してぴりりチリドッグ
もう一度もう二度もう少しずっと
ふるふるとマナーモードの恋でした

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2006/02/13

川柳2006/2/13

細雪(ささめゆき)

梅の花香るあなたを愛してる
厳冬やさわさわさわと風の音
しばらくはパートタイムの恋でいい
愛なんて夜更けすぎにはただの恋
関係を絶ってはらはら細雪

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2006/02/11

川柳2006/2/11

冬の花

冬の花開いて閉じてふしあわせ
大好きなあなたにもらうさようなら
思い切り笑おう雨が降っている
愛ですか恋ですかため息ですか
藍色の夜明けの街を猫走る

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2006/02/10

川柳2006/2/10

赤ずきん

赤ずきん外せばただの女の子
愛は残酷蹴り散らされたゴミバケツ
泣かないで もう恋なんてしないから
冷静になろうなろうとホーホケキョ
懲りもせずおとぎばなしの森の中

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2006/02/09

川柳2006/2/9

スケートの少女

水道管凍るあなたを思ってる
うつむいて歩く百円みいつけた
コーヒーも冷めたしこのままでいいか
それでいいそれでいいのよキンポウゲ
スケートの少女ひらりと二回転

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2006/02/08

川柳2006/2/8

スピーカー

雪の夜の野犬だらりと尾を垂れて
経験は身につかぬままウグイスよ
縋り付くあまりに細い糸だから
さよならを告げる粉雪舞い降りる
寂しさを増幅させるスピーカー

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2006/02/06

川柳2006/2/6

I LOVE YOU

別れの日自然に笑う私たち
予想ならついていたはずカメレオン
梅にウグイスただそれだけのことなのに
恋人よまもなく雪が降るだろう
曇り空 I LOVE YOUは独り言

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2006/02/05

川柳2006/2/5

如月の雪

如月の雪はさらりとかわすもの
我が家にもあった極楽湯につかる
心は十代脳年齢は五十代
寒すぎる部屋から響く雨の音
ゆらゆらと嘆いてわらわらと笑う

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2006/02/04

川柳2006/2/4

立春

鬼は外 あなたはどこへ行くのだろう
いい年をしてつまらない恋をして
あたためて こんな私でよかったら
立春やサンドイッチを頬張って
忘れます 少しぴり辛チリドッグ

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2006/02/03

川柳2006/2/3

福は内

福は内 私の鬼はどこにいる
かたつむりふと引っ越しを考える
如月のさらさら雪が舞い降りる
節分や恋のスイッチ切りました
おそろしいものを通した針の穴

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2006/02/01

川柳2006/2/1

メンテナンス

リモコンを無視して走る恋心
きらきらと二月の雪はうつくしく
チョコレート買おう優しくなるために
愛してよ  このさみしさが消えるまで
わたくしのメンテナンスは終わらない

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2006/01/31

川柳2006/1/31

雪催い

あなたからもらった雨のさようなら
ボーダーを超えてあなたに打つメール
春を待つスケッチブック取り出して
クーポンを集めて買おう次の恋
一針の縫い目の乱れ  雪催い

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2006/01/29

川柳2006/1/29

リターンキー

いつまでも震え続けた冬の朝
柿なます隣の客はよい客だ
懲りもせず恋患いの胡蝶蘭
願わくは今ひとたびの恋ならむ
リターンキー押してあなたに逆戻り

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2006/01/28

川柳2006/1/28

携帯メール

吐く息の白さお世話になりました
逢いたくてエンターキーを押し続け
今にして思えば君はうつくしい
肩こりは悪化の一途  雪が降る
指先の遊び携帯メールかな

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2006/01/26

川柳2006/1/26

客室乗務員

振込みはお済みでしょうかキャッシング
冷水を浴びせるように愛告げる
恋人よもうさよならは言わないで
さみしさをかみしめているミントガム
美しく笑え客室乗務員

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2006/01/25

川柳2006/1/25

はちみつゆず茶

あなたからもらうさみしい雨の音
携帯は新機種君に飽きた頃
夕暮れのピアノあなたが恋しくて
はちみつゆず茶早く元気にならなくちゃ
この次の恋は誰にも教えない

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2006/01/23

川柳2006/1/23

カシミアのコート

逢いに行く風邪はなかなか治らない
身震いをしながら夜を待っている
帰ります 小雪ちらつく三宮
湯たんぽを抱いてあなたを忘れます
カシミアのコートやさしい人でした

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2006/01/22

川柳2006/1/22

ピアノソナタ

ミュージックケータイ持って逢いに行く
流行の先端を行くキリギリス
コーヒーを飲んで過去から戻ります
小雪ちらちら間違いは許さない
さよならのピアノソナタはひそやかに

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2006/01/21

川柳2006/1/21

帰り道

携帯の中から君が呼んでいる
音楽を連れて歩こう三宮
メールピコピコ私トコトコ帰り道
君だけを見ているいつもいつまでも
退屈な恋で幸せ不幸せ

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2006/01/19

川柳2006/1/19

ベートーベン

逢いに行く風邪の尻尾を引きずって
両の掌に余る幸せ不幸せ
突然のベートーベンのジャジャジャジャン
ゆっくりと歩こう長い道だから
恋人よ一月十七日がある

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2006/01/18

川柳2006/1/18

一筆箋

お返事はお預けにして開くドア
気休めを言うのはやめて黄水仙
新しい携帯からの独り言
肝心なところで私やわらかい
この恋も一筆箋で事足りる

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2006/01/17

川柳2006/1/17

震災忌

十二年震災記念誕生日
特別な意味などないわテレビ消す
つらすぎる記憶それでも神戸が好き
ろうそくの明かりさやかに午前五時
冷えた手を温め合って震災忌

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2006/01/16

川柳2006/1/16

報道のヘリ

熱湯がぬるま湯になるまでが恋
ウォーキング真冬の汗は生温し
粉砂糖氷砂糖になる日まで
新しい道をしっかり歩かなきゃ
報道のヘリが飛び交う誕生日

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2006/01/15

川柳2006/1/15

終電車

一月の寒気冷気に潰される
だまされるダウンコートのぬくもりに
神様がとんとんドアをノックする
トントントンあれは風ですホントです
お忘れ物はございませんか終電車

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2006/01/13

川柳2006/1/13

冬生まれ

風は気まぐれ私は風任せ
冬生まれ私とことん寒がりで
恋人よ私のために泣きなさい
道端に咲く一月の誕生花
ふるえても泣いても叫んでもひとり

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2006/01/12

川柳2006/1/12

寒の水

一月の骨まで凍る君の声
ヒヤシンスがぶりと寒の水を飲む
ふるふるとふるえる両手あたためて
君の声届かぬ距離に来てしまう
コーヒーも冷めてすべては闇の中

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2006/01/11

川柳2006/1/11

ぼたん雪

耳元に吐息ひそかな愛の夢
おおさむこさむ今年の雪は降り過ぎた
一月は嫌い寒くてかなしくて
山間部雪雪雪に埋もれて
逢いたくてただ逢いたくてぼたん雪

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2006/01/10

川柳2006/1/10

ヒヤシンス

寒の水飲んで目覚める恋心
猫を抱くあなたの声ですぐわかる
真冬日の雨ひそやかに甘やかに
冬薔薇君を愛した日は遠く
明日は咲くはずと信じてヒヤシンス

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2006/01/09

川柳2006/1/9

ジャンクフード

寒の水飲んで育った恋心
薄荷煙草の匂いのキスに騙される
愛してはいけないひとと冬の道
物思いジャンクフードを食べながら
ローライズジーンズゆっくりとあるこ

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2006/01/08

川柳2006/1/8

広場

泣き言は言わぬ真冬の恋なれば
他人事のように私のお葬式
投げやりな言葉で愛を伝えおり
黄信号じたばたしても冬の道
猫だけで埋めつくされてゆく広場

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2006/01/06

川柳2006/1/6

ひそひそ話

お揃いのマフラー冬の代名詞
とろとろと風邪はなかなか治らない
吐く息の白さゆっくり歩こうよ
メール打つひそひそ話するように
さよならの次にはきっと風が吹く

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2006/01/05

川柳2006/1/5

古畑任三郎

少年の笑顔歪んで第一夜
イチローに負けた古畑任三郎
寒々と女優の美しい笑顔
好き嫌い何だかんだと録画する
猫も私も貢献してる視聴率

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2006/01/04

川柳2006/1/4

午後三時

一月のあなたに逢いに行きましょう
発熱の激しい恋をしましたね
ほだされてまた流行り歌口ずさむ
負けないと誓った朝が遠ざかる
午後三時だんだん寒くなる恋だ

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2006/01/03

川柳2006/1/3

微熱

あなたから届いた一月の思い
三が日ヘルマン・ヘッセ読んでいる
年賀書く年に一度のラブレター
愛してはいないどんより冬の雲
新年のあなたを思う微熱かな

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2006/01/01

川柳2006/1/1

堕落論

一月のいの一番に逢いに行く
風邪熱のままの年末年始なり
早朝の空気ぴりりと唐辛子
堕落論読んで迎える戌の年
新年の雪はしんしん胸に降る

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2005/12/31

川柳2005/12/31

年末年始

雪よりも白いマフラー編みましょう
はちみつゆず茶甘ったるくて泣けて来る
肩凝りを悪化させます君のため
寒い恋 冬至は過ぎたはずなのに
目の前を年末年始行き過ぎる

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2005/12/29

川柳2005/12/29

にわとり

ハニーレモン甘く優しい嘘の味
シクラメン今年も会えてよかったね
あかぎれにハンドクリーム擦り込んで
多分幸せ私しっかり目を閉じる
時は来た歌え今こそにわとりよ

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2005/12/28

川柳2005/12/28

シクラメン

十二月我が物顔のシクラメン
また花を咲かせてしまう多年草
笑っても泣いても私怒り肩
さらさらの砂になるまで考える
恋人はすぐに走ってゆきました

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2005/12/27

川柳2005/12/27

圏外

いつだってまっさらさらの恋心
行ったり来たり恋のセーター編み上がる
赤い花集めて君に逢いにゆく
呼ばないで本気になってしまうから
少しずつ冷めてあなたは圏外に

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2005/12/25

川柳2005/12/25

クリスマス

ハンドベル鳴らして君がやって来る
キラキラ服とキラキラ靴で逢いに行く
愛されてポインセチアの赤になる
美しい魔法にかかるクリスマス
この恋も明日になれば流れ星

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2005/12/24

川柳2005/12/24

聖夜

クリスマスだから絶対許さない
サイレンが眠れる怒り呼び覚ます
ゆりかもめゆらゆら私行かなくちゃ
白猫黒猫真冬の町をひた走る
幸せの壊れる音のする聖夜

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2005/12/21

川柳2005/12/21

大寒波

大寒波襲来  早く逢いに来て
肩腰に響く寒さよ野菜鍋
DVDメディア一枚君のこと
待ち針は黙って待っていたのです
好き嫌い恋はいつでも急ぎ足

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2005/12/20

川柳2005/12/20

きらきら星

君に逢う映画の券をにぎりしめ
針山に刺されたままの針である
さらさらと流れ流れてゆく記憶
一分一秒無駄な時間が愛おしい
少しだけ泣いてきらきら星になる

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2005/12/19

川柳2005/12/19

冬の花火

逢いたくてアリスのうさぎ走り出す
正直な女で今日も負けている
北向きの窓から君を見ています
西向きの窓から見えた海の色
また一つ冬の花火を打ち上げる

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2005/12/17

川柳2005/12/17

チケットは完売

急いで急いで恋が始まるところです
昼間特別割引券で来た男
思い切り怒ってごらんななかまど
午後六時街はキラキラ光りだす
チケットは完売 君は戻らない

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2005/12/15

川柳2005/12/15

なぞなぞのこたえ

十二月だから許してあげましょう
冬の花開いて閉じて恋をして
猫バスよ走れトトロの森の中
一番に好きな人には言えぬこと
なぞなぞのこたえ見つけて恋冷める

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2005/12/14

川柳2005/12/14

師走

猛烈な寒気に恋をしてしまう
一時間待ちましたよと書いておく
マラソンのような恋です疲れます
まっすぐに走る倒れるその日まで
足早に逃げるばかりの師走かな

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2005/12/13

川柳2005/12/13

赤いハイヒール

木枯らしの中を走るよペルシャ猫
クリスマスソングに揺れる影ふたつ
セーターを編もう明かりがともるまで
デンマークカクタス咲いた北の窓
海を見ていたのは赤いハイヒール

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2005/12/12

川柳2005/12/12

使い捨てカイロ

薄荷糖ぴりりと舌を刺す記憶
ストラップみたいに恋をぶら下げて
シクラメン知らないふりをしていたね
猫バスがやって来るまであと三日
使い捨てカイロぺたりと貼って  鬱

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2005/12/11

川柳2005/12/11

二週間

気の早いサンタだらけの三宮
無鉄砲だからあなたを愛してる
マフラーをしっかり巻いて逢いに来て
安物の服しか私似合わない
謎めいていたのはほんの二週間

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2005/12/09

川柳2005/12/9

ヒップホップ

逢いに行くヒップホップの足取りで
狂い咲き君に出会ったあの日から
今だけは私のための君でいて
街路樹のイルミネーション目立つ頃
目の覚めるような女になってやる

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2005/12/07

川柳2005/12/7

ガーベラの黄色

十二月急に冷え込むあなたの目
何度でもやり直せるわ月の暈
ユニクロの服が似合って仕方ない
ガーベラの黄色私は強くなる
満腹になるまで恋を味わおう

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2005/12/06

川柳2005/12/6

忘年会

忘年会君を忘れに行きましょう
まっ白なダウンコートに包まれる
定期券買わなくなってもう三月
大あくびヒットソングを聴きながら
昼の月寒々とした部屋を出る

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2005/12/05

川柳2005/12/5

十二月

十二月めぐって十二分に恋
本当に寒くなったね逢いたいね
そばにいて  このコーヒーが冷めるまで
見渡せばどこもかしこもクリスマス
わたくしの胸の内なる般若面

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2005/11/29

川柳2005/11/29

ティータイム

胃袋を空っぽにして君に逢う
甘え猫お腹が空いた声を出す
このへんで一肌脱いでもらおうか
助けてと叫んだ空に流れ星
うたかたの恋でもよろしティータイム

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2005/11/28

川柳2005/11/28

ディズニーの映画

街角の迷子またまた恋をして
スケートのように君へと滑り出す
ディズニーの映画みたいに笑ってよ
あのひとの横を独占したかった
指先を見つめて一人秋深し

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2005/11/27

川柳2005/11/27

単調な話

単調な話が続く朝のこと
ピンボールあちらこちらで恋に落ち
苦笑いフライドポテト食べながら
お別れはこのコーヒーを飲んでから
計算のとおりあなたがさようなら

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2005/11/25

川柳2005/11/25

診断

献血に行って点滴受けてくる
このところ恋もカメラも使い捨て
新規作成画面に戻すだけのこと
逃げ出せるうちに荷造りしなければ
私から下す診断 さようなら

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2005/11/23

川柳2005/11/23

たまご色

神様に約束された出会いです
横顔がまぶしくなって恋になる
大丈夫ちゃんと忘れてあげるから
本当の黄色教えてくださいな
しあわせの予感ほんのりたまご色

*プーケット復興川柳「川柳でプーケットを詠む」投句募集中。
 詳しくは
こちら

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2005/11/22

川柳2005/11/22

赤ワイン

乱反射君の視線をはねのける
赤ワイン今日は気取っていいんでしょ
肩凝りが半端じゃなくて恋しくて
鬼ごっこきっとあなたをつかまえる
忘れてもいいよとカナリアはうたう

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2005/11/21

川柳2005/11/21

コンパクト

目を閉じる君の視線がまぶしくて
月に二度日に三回は鬼になる
偶然のようにあなたに出会いたし
あたたかいうどんがあれば満たされる
忘れます ぱたんと閉じたコンパクト

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2005/11/19

川柳2005/11/19

烏龍茶

霜月の芯まで冷える恋である
リカバーの早さすっきり烏龍茶
夕飯に遅れただけよプチ家出
コーヒーは深炒りお砂糖は一つ
風強しもっと鳴け鳴けキリギリス

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2005/11/18

川柳2005/11/18

パントマイム

また風邪を引いたみたいね猫柳
眠れずにまたコーヒーを入れ直す
胃の痛み抱えて歩く夜の街
キリギリスきりきり舞いをしています
ぎくしゃくとパントマイムの恋でした

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2005/11/16

川柳2005/11/16

首筋のほくろ

胸の奥ためらい傷が増えていく
未消化の思いがたまる喉仏
まだ君を忘れていない膝の裏
秋風が耳の後ろを刺激する
首筋のほくろなぞって君恋し

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2005/11/15

川柳2005/11/15

野良猫のように

ふらふらと十一月のキリギリス
いくらでも眠れる枕手に入れる
影法師すぐお日様を恋しがる
鈴懸の樹は何もかも知っている
野良猫のように伸ばしていく爪だ

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2005/11/14

川柳2005/11/14

菊の花

病原菌ゴホンゴホンと自己主張
夢を見る編んだセーターほどきつつ
もういいか 缶コーヒーを飲み干して
菊の花色が変わっていく前に
度の合わぬメガネのような恋でした

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2005/11/13

川柳2005/11/13

冬日和

白米を食べるニッポン人だなあ
しっかりとメガネをかけて君を見る
恋冷める携帯メール打つように
一面の紅葉涙が止まらない
少しずつ忘れ去られて冬日和

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2005/11/12

川柳2005/11/12

御堂筋

短めのスカートはいて冬の街
胸の奥あなたをインストールする
許せずにポインセチアの暗い赤
気まぐれなポニーテールが揺れている
大きめの靴で歩こう御堂筋

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2005/11/10

川柳2005/11/10

月の暈

振り向けば右往左往の恋ばかり
夜のコンビニさみしさの吹き溜まり
パラシュートみたいに君に落ちてゆく
窓開ける港神戸は坂の街
月の暈過去の恋には戻らない

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2005/11/08

川柳2005/11/8

ダウンロード

バスケットボール弾んでどこへ行く
今私何を悩んでいるのだろう
信じられないほど肩がこっている
思い出せなくなる恋の揺籃期
ダウンロードきっとあなたを手に入れる

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2005/11/07

川柳2005/11/7

リサイクルショップ

霜月のしっかりしたい恋である
三宮きらきら雨が降っている
ややこしい話ばかりのテレビ消す
リサイクルショップに置いてある私
日曜日逢わぬ逢えぬと暮れてゆく

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2005/11/05

川柳2005/11/5

鍋はことこと

赤青黄色君に合わせるカメレオン
好き嫌い嫌い好き好き片思い
もうよそうまたコーヒーが苦くなる
しっかりと眠れるうちは大丈夫
鍋はことこと私とことこ君のもと

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2005/11/04

川柳2005/11/4

リサイクル

霜月のしみじみ思う恋である
大都会赤い迷彩服の波
持ち重るりんご一個の大きさで
水色の恋がいつしか紺色に
リサイクルあなたを彼女から奪う

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2005/11/03

川柳2005/11/3

シチュー鍋

ミルクティー君の笑顔に逢いに行く
マフラーを編んでるうちが恋である
許されぬ話きらきらお星さま
泣き笑いジャンクフードを食べながら
シチュー鍋ぐつぐつ煮えて冬に入る

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2005/11/02

川柳2005/11/2

フィクションのように

フィクションのようにあなたを好きになる
捨てられた人形の目がまた光る
簡潔に語れば恋は難しい
金色の並木を走る秋の風
来ぬ人を責めてしらじら夜が明ける

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2005/10/31

川柳2005/10/31

かぼちゃのランプ

やけどするシチューの皿が目の前に
挑発のカメラ目線で君を見る
逢いに来てかぼちゃのランプぶら下げて
愛されていたい紅葉は真っ赤っ赤
秋風に吹かれ紛れもない恋だ

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2005/10/30

川柳2005/10/30

タイマー

待ちぼうけウサギになってしまったよ
泣きたくはないがきりきり歯が痛む
本当に好きな人には出会えたか
君からのメールが秋になった夜
タイマーが切れて一人になりました

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2005/10/28

川柳2005/10/28

ハロウィンのかぼちゃ

肩こりを悪化させては恋をする
ハロウィンのかぼちゃはっきりさせなくちゃ
ポケットにペットボトルの中の海
肩凝りは続くよ君に逢うまでは
君にだけ弱みを見せる女王蜂

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2005/10/26

川柳2005/10/26

熱気球

薄味の恋を召しませ秋なれば
絶対に許せなくなる花の色
守られてそれほどいいか籠の鳥
あの日へと私を運ぶ熱気球
欲しいものみんな流してしまう雨

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2005/10/25

川柳2005/10/25

背中のうろこ

のろのろと車走らせ秋の道
キープしたはずのボトルが消えている
逢いに行く背中のうろこ光らせて
寒くなる前にしっかり言わなくちゃ
ゆっくりと作ってゆっくりとごはん

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2005/10/24

川柳2005/10/24

温湿布

コーヒーにミルク入れよう秋だもの
神無月またあなたから遠ざかる
わたくしの目に何枚もある鱗
忘れようペットボトルの水飲んで
温湿布べたべた恋も逃げました

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2005/10/23

川柳2005/10/23

雨垂れのように

秋深しあなたは何をする人ぞ
うっかりと紅葉は枯れてしまったよ
雨垂れのようにあなたに落ちてゆく
咳込んでしまった嘘の下手な君
コーヒーがなかなか冷めぬせいで恋

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2005/10/21

川柳2005/10/21

にぎやかな時間

豚まんの季節コンビニ寄ろうかな
街角のピエロゆっくりお辞儀する
平静を装う菊の花の白
渡り切るまでが苦しい恋の橋
私を省いてにぎやかな時間

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2005/10/20

川柳2005/10/20

ありふれた別れ

恋人にふりかけておく粉砂糖
ほかほかの肉まんしあわせな時間
しらじらと涙を流す女です
やわらかい時間あなたと猫がいる
ありふれた別れにしよう喫茶店

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2005/10/19

川柳2005/10/19

猫元気

アラームに反応しない恋心
ポケットに音楽  胸に君の顔
猫元気雨が降っても曇っても
泣きながら食べよう熱いとん汁を
省略のあげくに書いたさようなら

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2005/10/18

川柳2005/10/18

おでん鍋

単純な言葉ずしりと渡される
セーターが恋しくなって恋になる
血液が逆流してる 逢いたいよ
B型の女で今日も元気です
しあわせなにおいぐつぐつおでん鍋

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2005/10/17

川柳2005/10/17

親知らず

別れ来て男乾いた咳をする
恋ですかいいえ違うとコスモスよ
元気です豚はピンクの鼻鳴らし
雑巾を絞る私を搾り出す
親知らず痛んで雨になってゆく

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2005/10/15

川柳2005/10/15

黄菊白菊

秋雨前線じわりじわりと冷めてゆく
無駄話汲み上げ湯葉を食べながら
港町神戸のカモメ男前
本閉じる本当は好きだったのよ
黄菊白菊まもなく君に逢えるだろう

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2005/10/14

川柳2005/10/14

秋のドア

秋のドアぎいっときしむ音がする
映画館少しあなたを見失う
今日あたり飲みに行こうよ雨だもの
ラベンダー畑ぐっすり眠れそう
穴二つ掘ってあなたを道連れに

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2005/10/13

川柳2005/10/13

ハンドタオル

便箋に一行きりの恋心
秋の午後白い屑籠いっぱいに
逢いに行くハンドタオルを握りしめ
泣き出してしまった橋の真ん中で
八回の裏でテレビを消して寝る

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2005/10/12

川柳2005/10/12

不意に恋

不意に恋 ストンと秋に落ちていく
寒くなるたったひと言だったのに
しばらくは君の視線を遠ざける
カナリアは自分で編んだ籠の中
重い足運んで明日へたどり着く

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2005/10/11

川柳2005/10/11

二重橋

秋ですね花も心もむらさきに
カーテンコールあの日の君を呼び戻す
三宮元町ずっと好きな街
ピエレット嘘が上手になりました
偽りが水面に映る二重橋

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2005/10/10

川柳2005/10/10

つまらない女

赤い靴履いて踊るよ白ぎつね
雨の中歌い続けるひきがえる
カナリアがかなしい嘘を奏でるよ
小人と小人閑居して恋に
つまらない女になってゆく季節

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2005/10/09

川柳2005/10/9

つるべ落とし

気まぐれでいいのはらりと女郎花
単純な紅葉はすぐに色褪せる
恋なんてしない知らない信じない
もう一度君を失う夢を見た
あっさりとつるべ落としの秋になる

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2005/10/07

川柳2005/10/7

十月の渚

十月の渚は恋の捨てどころ
萩尾花もうこれ以上待てません
キリギリスきりきり舞いをしています
逝く夏の余韻楽しむ女郎花
慰めの言葉するりとかわし 秋

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2005/10/06

川柳2005/10/6

秋の虫

笑い方忘れてしまうキリギリス
松虫のチリリあなたを待っている
慰めが上手くなったね鈴虫よ
これ以上がたがた言うなクツワムシ
思い出を拾い集めて秋の虫

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2005/10/05

川柳2005/10/5

どんぐりころころ

平凡がよろしカモメは波の上
吊橋が揺れる私の胸の中
歩き出す足に九月がぶら下がる
どんぐりころころ私そろそろ帰ります
汽笛鳴るやっぱりこの街が好きだ

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2005/10/04

川柳2005/10/4

麦とろ御飯

君が去る目の前でまた閉まるドア
うやむやにしてしまいたいバスタオル
じわじわと目減りしてゆく恋心
別れよう麦とろ御飯流し込む
渋柿をかじったような恋でした

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2005/10/03

川柳2005/10/3

コーヒーシュガー

しあわせのかたちに揚がるドーナッツ
恋だったみたいねりんご丸かじり
許そうか コーヒーシュガー溶けていく
柿熟すまたさよならを繰り返し
ラーメンの味にうるさくなって秋

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2005/10/02

川柳2005/10/2

神無月

神無月神も畏れぬ恋である
マッチ一本 幸せになれそうな
歌い出すメリケンパーク歩きつつ
タイガース優勝ですかそうですか
勝ちたいと本気で思う秋が来る

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2005/09/30

川柳2005/9/30

五十円切手

好きですと口にしてから冷めてゆく
陽射しから夏のかけらがこぼれ落ち
じわじわと侵食されていく心
五十円切手ぺたりと君のもと
元気です ごはんは少し控え目に

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2005/09/29

川柳2005/9/29

九月雨

生ビールぐいっと秋に近づいて
栗ごはん少しかなしい秋だから
メッセージ消去しきれぬ思い出に
夏服を片付け恋を終わらせる
何気ない言葉に揺れる九月雨

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2005/09/27

川柳2005/9/27

麦芽飲料

自動ドア開けてゆっくり秋が来る
君の目がブラックホールめいて 恋
許し合う麦芽飲料飲み干して
こおろぎは自分の声に気付かない
明日からきっと元気な彼岸花

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2005/09/26

川柳2005/9/26

これきりの話

さよならの続き言わせる秋の海
安眠を妨げている恋心
気にしない ぐっとあおった生ビール
始発駅昨日の恋を見送って
これからの話がこれきりの話

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2005/09/25

川柳2005/9/25

パスタランチ

大きめのタオルぐるりと巻いて 秋
望郷やインディカ米を食べながら
弱点を突かれて猫はうずくまる
蛇のウツ何回脱皮すればいい
平日のパスタランチでさようなら

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2005/09/23

川柳2005/9/23

梨の芯

一度だけ落ちてみようか深い穴
紺色の空 間違っているだろか
この恋も簡易包装してしまう
苦笑い私まだまだ青い柿
梨の芯ガリガリ悲しくなんかない

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2005/09/22

川柳2005/9/22

萩の月

飽きるほど食べて明日からダイエット
紙屑になってしまったマニフェスト
信じない良心的な恋なんて
わたくしをしらじら照らす萩の月
あのひとのピンチヒッターなどいない

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2005/09/21

川柳2005/9/21

包装紙

あなたとの恋のカードを持て余す
頭痛腹痛それでも君に逢いに行く
飽きるほど君の笑顔を見ていたい
包装紙一枚分のプライドか
臥待の月がわたしをそそのかす

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2005/09/20

川柳2005/9/20

赤い月

二枚目のキャッシュカードが捨てられぬ
口紅の色をだんだん深くする
おもしろい話をしてよ恋ならば
ヒーローは三分間で片付ける
どうしても許せなかった赤い月

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2005/09/19

川柳2005/9/19

ポイントカード

今日もまた午前三時に目が覚める
ポイントカードまた散財をそそのかす
まんまるな月で涙が止まらない
しっかりと包んであげたプレゼント
三度目の恋もやっぱり嘘でした

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2005/09/18

川柳2005/9/18

十五夜の月

笑われてしまった恋の捨て所
流行の先端を行くウィンドウ
十五夜の月はどっちを向いている
さよならを書いた右手が痛みだす
法師蝉まだまだ夏は終わらない

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2005/09/16

川柳2005/9/16

萩の花

夕焼けは金色  君の腕の中
萩の花ほろほろ君を待ち切れず
カナリアが歌ってくれたヒット曲
愛以外何も持たない私の手
次の世はうさぎになって月に住む

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2005/09/15

川柳2005/9/15

メランコリー

さりげなく手渡す秋の花ひとつ
ゆらゆらとメランコリーな秋である
合言葉みたいに愛を囁いて
許せない男の背中美しい
回り道ばかりしていた恋だった

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2005/09/13

川柳2005/9/13

ありふれた別れ

鬼ごっこまずはあなたをつかまえる
常連になりたい店がまた消える
いろいろな事があったね萩尾花
ありふれた別れに不似合いなセリフ
サンダルを片付けながら秋になる

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2005/09/12

川柳2005/9/12

濃いコーヒー

一杯のビールで君を飲み下す
携帯メール打ってそれから知らん顔
秋めいてカナリア不意に歌い出す
まだまだと濃いコーヒーをいれ直す
コスモスがいっぱい咲いたから いいよ

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2005/09/11

川柳2005/9/11

秋らしいメニュー

秋らしいメニューずらりとレストラン
梨剥いた秋刀魚も焼いた芋も煮た
おいしいと言ってください栗かぼちゃ
にんじんはきらいピーマンもきらい
今しばし熱いシチューはお預けに

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2005/09/09

川柳2005/9/9

籠の鳥

蝉しぐれ断ち切るように虫が鳴く
萩尾花ただただ秋を待ち侘びて
苦笑い薄いコーヒー飲みながら
籠の鳥逃げてそれからどうなった
彼岸花咲いたら手紙書くつもり

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2005/09/07

川柳2005/9/7

秋の陽差し

台風一過元気元気と言い聞かす
自転車のペダルが重くなってゆく
待っていてこのコーヒーが冷めるまで
じわじわと秋の陽差しに責められる
てのひらが熱いまだまだ恋さなか

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2005/09/06

川柳2005/9/6

ハンバーガー

走り出すスタッカートの恋である
駆けて行く今もあなたが一人なら
情けない話  いくつになったって
もういいとハンバーガーにかぶりつく
簡単に迷えるくらい好きでした

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2005/09/05

川柳2005/9/5

常緑樹

次はいつ逢えるのでしょう萩尾花
赤とんぼ懐かしがってばかりいる
すぐ染まる私を責める常緑樹
うつむいてMP3プレイヤー
彼岸花真紅の恋もありました

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2005/09/04

川柳2005/9/4

風ぐるま

曼珠沙華日増しに赤くなる時間
猫子猫まるまるしあわせになれる
どこまでも追いかけていた赤とんぼ
あの秋の夕焼けの色忘れない
またひとつ秋がめぐるよ風ぐるま

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2005/09/02

川柳2005/9/2

麻のシャツ

泣いたっていいと言われてから泣けぬ
君の癖忘れられない麻のシャツ
みんなみんな泣いて生まれてきたんだね
泣くもんかチューインガムを噛み締めて
改めてあなたを思う雨になる

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2005/09/01

川柳2005/9/1

カーディガン

長月のなかなか冷めぬ恋である
新学期真剣勝負してごらん
恋人の顔をしているお月さま
秋雨前線北上  だからそばにいて
カーディガン羽織って秋になりました

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2005/08/31

川柳2005/8/31

夏終わる

夏休み終わり二人に戻れない
輪になって踊るウサギになれるまで
むらさきになるまで噛んだくちびるよ
胸張って歩こう赤いハイヒール
リモコンを切って私の夏終わる

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2005/08/29

川柳2005/8/29

自転車のペダル

お手軽な恋でもよろし夏休み
小旅行次はどこまで行きましょう
形状記憶忘れられない君の癖
冷蔵庫いっぱいにあるラブレター
自転車のペダルじわりと重くなる

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2005/08/28

川柳2005/8/28

夏帽子

エアコンはドライに恋はウェットに
スロットル全開  風になりに行く
トップギア君に絶対言わなくちゃ
夏帽子かなしいことがありました
本当に遊び疲れるまで遊ぶ

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2005/08/26

川柳2005/8/26

長すぎる夏

台風一過君を裏切る秋が来る
迷惑は承知携帯メール打つ
夏の私を君は覚えているのかな
長すぎる夏でしたよね花すすき
じわじわとカナカナカナで夏終わる

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2005/08/25

川柳2005/8/25

アップルパイ

愛せよと神のお告げがありました
短めの恋にしましょう夏の夜は
地平線目指しただただ歩く道
元気出せ アップルパイを頬張って
君が好き明日になればまた明日

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2005/08/24

川柳2005/8/24

土用波

真っ黒な虹 八月の昼下がり
生きていく四角い箱を積み重ね
コーヒーも恋もそろそろ冷める頃
土用波何度も叫ぶ君が好き
裏切りを秘めてきらきら猫目石

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2005/08/23

川柳2005/8/23

赤とんぼ

逢いに行くあのTシャツが乾いたら
愛される  人をたくさん傷つけて
やわらかい風に翼は軽くなる
この恋も熱中症が治るまで
赤とんぼスイスイ君を手放そう

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2005/08/22

川柳2005/8/22

ローライズジーンズ

ローライズジーンズ逢いに行きなさい
温暖化歯止めの効かぬ恋である
携帯のメールで君をたしかめる
夕刊を買って時間を持て余す
泣きませぬ明日には覚める夢ならば

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2005/08/21

川柳2005/8/21

下り坂

下り坂一歩一歩の不確かさ
歩き出す重い告白受け止めて
新しいメガネあなたを見るために
乾ききるまでは吊しておく心
明日から始まるはずの恋だった

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2005/08/18

川柳2005/8/18

宣告

宣告やカナカナカナと蝉の声
猫しゃなり内弁慶のふりをして
急坂を転がるように冷めて行く
さっきまで緩やかだったはずの坂
間違いを認めて秋に近づきぬ

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2005/08/17

川柳2005/8/17

またあした

強すぎる陽射しを避けて猫歩く
人生のこんなところで虹が出る
ハイヒールこわごわ下る坂の道
夏休みだからですからご一緒に
輪になって切れて結んでまたあした

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2005/08/16

川柳2005/8/16

立秋

日焼け止めたっぷり塗って君に逢う
紫外線カットあなたを切り捨てる
突然のカンナの赤に立ち尽くす
路地裏の猫堂々の向こう傷
立秋や一行きりの手紙書く

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2005/08/15

川柳2005/8/15

夏休み

祭日の私いつでも能天気
潮風に揉まれ浅蜊の縞模様
蛍火のまた許せないことばかり
指先の震えふるふるゼリー寄せ
ぱたぱたと二泊三日の夏休み

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2005/08/12

川柳2005/8/12

盂蘭盆会

盂蘭盆会君に逢えると信じてた
港町白いサンダル脱ぎ捨てる
今までで一番好きな君がいる
そろそろとアイスコーヒー飲みながら
貝殻の中から溢れ出す未来

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2005/08/10

川柳2005/8/10

残暑

貝殻を拾って歩くような恋
心臓の近くに君が住んでいる
唇を奪うやさしい指先で
アイスティーまだ冷静になれなくて
絶対に君を離さぬ残暑かな

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2005/08/08

川柳2005/8/8

境界線

しあわせを数えて光る星ひとつ
あなたとの境界線を見失う
炎天のホットコーヒーみたいだね
さよならの予感じわじわ油蝉
短パンにノースリーブの恋でした

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2005/08/07

川柳2005/8/7

熱帯夜

遠花火ぽかんぽかんと恋上がる
早朝の電車必ず逢いに来て
鬼やんま瞳ぎらりと輝かす
さみしいと言ってあなたを遠ざける
発熱の記憶じわりと熱帯夜

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2005/08/05

川柳2005/8/5

クールビズ

逃げ出してしまった八月の雨よ
移り気な女で涙止まらない
長電話団扇ぱたぱたさせながら
逢うまでの無駄な時間の蝉しぐれ
このところ君も私もクールビズ

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2005/08/04

川柳2005/8/4

油蝉

サンダルを履くとよろこぶ足の爪
かたつむり晴天 恋に閉じこもる
八月の浜昼顔のしたたかさ
許さないけれどあなたを離さない
次に逢うまでは泣かない油蝉

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2005/08/03

川柳2005/8/3

飛び込み台

クーラーをがんがんかけて君に逢う
バンジージャンプびよんびよんと踊る胸
じわじわと汗をかきます油蝉
砂山をいくつ作れば朝が来る
両足を揃え飛び込み台の上

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2005/08/02

川柳2005/8/2

八分音符

どうしても君に逢いたい歯が痛い
あの頃の倍輝いている私
蜃気楼あふれる水にとけてゆく
ラブレターみたいにどきどきを送る
そわそわと八分音符の恋になる

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2005/08/01

川柳2005/8/1

不発弾

八月の波乱ぶくみの恋である
ライラックきらきら君を思います
恋人のように甘えていいですか
連休の真ん中辺の不発弾
情熱も薄れて雨になっていく

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2005/07/31

川柳2005/7/31

フラダンス

日本列島少し歪んできたような
にぎやかな恋になります夏の夜は
あのひとのいない都会は無人島
台風一過恋はいつでも突然に
ふらふらになるまで踊るフラダンス

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2005/07/29

川柳2005/7/29

サンダルの足

カンガルー母の袋に閉じこもる
台風を前に必死の蝉の声
サンダルの足にふわりと南風
夕立を待ってカラコロ赤い下駄
どことなく似てる他人で恋になる

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2005/07/28

川柳2005/7/28

夕顔の白

恋をしてまた欲張りになってゆく
夕顔の白にあっさり騙される
くちびるの記憶突然蘇る
空腹を抱えて君を待ち侘びる
美しいためらいくちびるが動く

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2005/07/27

川柳2005/7/27

夕凪

恋をして視野狭窄になってゆく
夕凪はうつろうつろに君を呼ぶ
恋しくて息をするのもつらいほど
ごみ袋いっぱいにして元気です
キーボードかたかた苛々は募る

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2005/07/26

川柳2005/7/26

ハーブティー

ひまわりのように陽射しを待ち侘びる
さらさらと砂浜きらきらと笑顔
夕立の前に好きだと言ってみて
私は小人不善為すばかり
ハーブティーほどよい恋になりました

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2005/07/25

川柳2005/7/25

風力計

君からのメール次々削除する
走り出す風力計を振り切って
ゆっくりと話そうゆううつな夜は
線香花火泣いてぽとりと落ちるまで
初めから隙間だらけの恋でした

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2005/07/24

川柳2005/7/24

遠花火

気付かれぬようにあなたに逢いに行く
言い訳は聞きたくないわきりぎりす
肩寄せて歩こうそこのポストまで
しゃぼん玉大きくなってゆく思い
喧騒も今は恋しい遠花火

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2005/07/22

川柳2005/7/22

かち割り氷

猛暑なり 四の五の言わず逢いに来て
さみしいと言えばよかった月見草
泣きじゃくるかち割り氷食べながら
水遊び君に逢えない夕暮れは
冷麺を食べて昨日を過去にする

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2005/07/21

川柳2005/7/21

海の家

待ち侘びていた海の日の海の家
また恋におぼれてしまうミズスマシ
キリギリスきりきり舞いをしています
かなしいと言ってあなたを困らせる
深夜二時私もコーヒーも苦い

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2005/07/20

川柳2005/7/20

藍浴衣

特別な夏にしましょう藍浴衣
照り付ける陽射しを避けて君に逢う
台風のように私を襲う恋
泣き言を言わぬ紫陽花立ち枯れて
さよならを求め屋台のりんご飴

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2005/07/19

川柳2005/7/19

雨上がり

断片をつなげば君にたどり着く
雨上がりきらきら誘う蜘蛛の糸
泣かせたい男がここにひとりいる
波しぶき見事砕けて散りましょう
恋冷めてガラスの靴も割れました

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2005/07/17

川柳2005/7/17

夏椿

沈下橋みるみる君が消えてゆく
復讐は完結  君は帰らない
真夏日のバッタのように泣いている
恋しさのあまりに赤い野の花よ
報われぬ恋はらはらと夏椿

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2005/07/15

川柳2005/7/15

指切りの感触

君からのメール真夏がやってくる
ネジ二本残し完成するおもちゃ
恋になる私の都合考えず
指切りの感触だけで生きられる
抱きしめてキスしてどこまでも他人

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2005/07/14

川柳2005/7/14

ひまわり

紫外線また残酷な夏が来た
恋人の名前しばらく噛み締める
立ち上がるどんなに雨が降ろうとも
迷惑だなんて言わないひまわりよ
朝顔の開く時間に来る別れ

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2005/07/13

川柳2005/7/13

熱帯夜

紫陽花が戸惑っている雨上がり
私女で君は男でだから恋
一度だけ君を忘れる夢を見た
そばにいるだけでよかった日は遠く
生ぬるい愛に抱かれて熱帯夜

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2005/07/12

川柳2005/7/12

逃げ水

逃げ水を追ってゆらゆら影法師
言い掛かりつけるつもりのキリギリス
蒸し暑いせいにしようか君のこと
恋人にするには惜しい男の子
くちびるを歪めたままで朝になる

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2005/07/11

川柳2005/7/11

孵らない卵

絶対に譲れないもの空に雲
君の声聞きたくなっただけのこと
歩き出す精一杯の強がりで
嫉妬心芽生えて恋も佳境なり
孵らない卵を抱いて朝が来る

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2005/07/10

川柳2005/7/10

不埒な恋

文月の不埒な恋に落ちてゆく
君のこと考えている昼の猫
三年後私はどこにいるだろう
なにもかも手にしご機嫌斜めやね
好き嫌い真夏の混濁は続く

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2005/07/08

川柳2005/7/8

白い花〜ロンドン多発テロ5句〜

今の今私の横にいたあなた
憎しみは広がる連鎖反応で
にんげんはにんげん 赤い血を流し
いのちからいのちへ渡す白い花
鳩が飛ぶこの大空を見上げよう

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2005/07/07

川柳2005/7/7

七夕女(たなばたつめ)

黙々と七夕女は機を織る
次に逢う日まで続けるうさぎ跳び
恋なんてするもんじゃない雨の夜は
過去形にできるまでにはあと幾日
愛ですか恋ですかもういいですか

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2005/07/06

川柳2005/7/6

砂時計

黒い実を食べて小鳥は死にました
今わたし誰を憎んでいるのだろう
キリギリス泣いた数だけ美しく
砂時計さらさら君を去らしめよ
合鍵を返して長い雨になる

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2005/07/05

川柳2005/7/5

梅雨らしい天気

梅雨らしい天気私の低気圧
七月の知らない君を見てしまう
逃げ出して後悔ばかりする雀
少年のままのあなたに出会う夏
なにもかもうんざり雨は降り続く

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2005/07/04

川柳2005/7/4

遠足の続き

文月のふらふら恋に迷います
くちびるとくちびるであいたるはなし
遠足の続きのままの男の子
コーヒーは濃いめに恋は控え目に
傷ついた顔をしている夏の猫

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2005/07/03

川柳2005/7/3

熱帯夜

なにもかも失うために恋をする
熱帯夜君に言えない事ばかり
肩凝り肩凝り肩凝り君に逢いたくて
砂時計時間ばかりが過ぎてゆく
あくまでも赤くブーゲンビリアなる

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2005/07/01

川柳2005/7/1

天気予報

そそくさと帰る男の丸い背
肩ごしに君の昔を見ています
君に逢う天気予報を裏切って
手のうずき胸のうずきに似たるかな
文月の不幸な恋になりました

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2005/06/30

川柳2005/6/30

かき氷

あの頃は線香花火だったよね
恋なんてするもんじゃないキリギリス
水飲んでください雨が降る前に
誰も見ていないところで泣き笑い
恋冷めてみるみる溶けるかき氷

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2005/06/29

川柳2005/6/29

花電車

感謝などされても困る花水木
恋らしい南南西の風が吹く
右肩の重みじわりと母のこと
意地悪になりたい君を困らせたい
花電車各駅停車して君へ

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2005/06/28

川柳2005/6/28

あやめ月

あやめ月あやうい恋に落ちてゆく
恋しくてたまらないのよアマガエル
花いばらつんつん君を思います
どの駅を出てもあなたにたどり着く
ため息をついてばかりの夏の猫

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2005/06/27

川柳2005/6/27

藤の花

退屈であなたのことを考える
藤の花ぽとりぽとりと恋に似て
君が今ボーダーライン踏み越える
逢いたくて朝一番のバスに乗る
夏の日の恋なら風も木も味方

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2005/06/26

川柳2005/6/26

あひるの子

乗り越しは出来ない恋の終列車
逢いたいと言われ涙が止まらない
あなたからもらったはずの白い花
美しくなろう私はあひるの子
ぼろぼろになるまで猫はひた走る

| | コメント (2)

2005/06/24

川柳2005/6/24

境界線

夕暮れは危ない時間 逢いに来て
ガム踏んだだけでもぺしゃんこの私
友達の境界線が消えてゆく
紫陽花の色の変わってゆく時間
コーヒーがどんどん苦くなる恋だ

| | コメント (2)

2005/06/23

川柳2005/6/23

最終電車

あなたへの最終電車出てしまう
赤い実が成るまで待ってほしかった
片付けていこうあなたの思い出を
地平線くっきりしゃんと歩かなきゃ
手放しで泣いたら君を忘れるよ

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2005/06/22

川柳2005/6/22

オセロ

好き嫌い好きとオセロを裏返す
梅雨空の下であなたを待ち侘びる
ときめきを抱いて走ろうミニクーペ
初めての恋のごとくにくずおれる
こぼれ出すものを集めて水無月よ

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2005/06/21

川柳2005/6/21

スペードのキング

君までのステップを踏むスニーカー
また胸に低温やけどしてしまう
真夏日のだらだら坂を上ります
スペードのキングに負けてしまったの
譲れない恋ですバトルロワイヤル

| | コメント (3)

2005/06/20

川柳2005/6/20

夏の猫

また恋に落ちてしまった夏の猫
闘いは始まっている白い鳩
抱き合ってさみしいものを深め合う
引き返すことのできないところまで
肩肘を張って生きよう南風

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2005/06/19

川柳2005/6/19

許さないしるし

戦闘の準備ごはんが炊けました
許さないしるししっかり踏み付ける
あの人によく似た猫が逃げていく
靴跡をくっきりつけて帰る道
次々と黄色になってゆく恋だ

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2005/06/17

川柳2005/6/17

リボン結び

水無月の皆まで言わぬ恋である
平日のさよならよりも軽いこと
離れない 神戸は坂の街だから
逃げ出せば良かった紫陽花の道を
ひらひらとリボン結びの恋でした

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2005/06/15

川柳2005/6/15

炭焼きコーヒー

初恋の青いリボンが揺れている
指切りげんまん嘘をついてもいいですか
風向きが少し変わっただけのこと
ミントティーすかっと君を忘れます
炭焼きコーヒー飲んでしばらく穏やかに

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2005/06/14

川柳2005/6/14

水玉模様

坂道をゆっくり下る恋である
今私水玉模様だったよね
別れ来てランチタイムを持て余す
スパゲティーくるくる君を忘れます
サンダルを脱ぎ捨てどこまでも走れ

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2005/06/12

川柳2005/6/12

飼い猫の誇り

制服のリボンひらりと夏が来る
君に逢うときはなぜだか怒り肩
立ち尽くすハンター坂の真ん中で
夏向きの恋で涙が止まらない
飼い猫の誇りキリリと赤リボン

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川柳2005/6/11

梅雨入り

新しい靴から恋が始まるよ
熱帯夜麦茶ぐらぐら煮立たせる
弁当にひとつ覚えの玉子焼
蜂の巣の中でしばらく考える
撫で肩の女になれず梅雨に入る

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2005/06/10

川柳2005/6/10

ハッカ飴

ゆっくりと飲めばいいのよカプチーノ
えっさかほいさ長い坂道だったよね
猫憮然ピンクのリボン結ばれて
カラカラに乾くまで干す君のシャツ
いつまでも思いの残るハッカ飴

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2005/06/09

川柳2005/6/8

二杯目のコーヒー

風ぐるまくるくる君に逢えぬ日は
低温やけど私やっぱり猫舌で
生温い友情なんて要らないわ
保護色になるまで君を待っている
二杯目のコーヒー冷めてゆく思い

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2005/06/07

川柳2005/6/7

濃紫陽花

右耳があなたの声を恋しがる
何度でも恋に落ちます濃紫陽花
またひとつ名前を消しただけのこと
待っていてあげる涙が乾くまで
茶柱をむりやり立てている恋だ

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2005/06/05

川柳2005/6/5

女王蜂

桜貝大事な人がいなくなる
くちびるの動きにつられ好きと言う
女王蜂働き蜂になりきれず
だし巻き玉子すぐに崩れてゆく思い
音高く指を鳴らしてさようなら

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2005/06/04

川柳2005/6/4

烏龍茶

桜貝大事な人がいなくなる
コケッコウもう結構と鶏逃げる
紫陽花になればよかった雨の午後
もう君を恋わぬジャキッと裁ち鋏
これ以上四の五の言わず烏龍茶

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2005/06/03

川柳2005/6/3

ストッキング

美しく見えた隣の薔薇の花
真っ黒な嘘の芽が出る春の雨
経験は役に立たない紙吹雪
爪伸びるストッキングを突き破り
この次はきっと上手に負けてやる

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2005/06/02

川柳2005/6/2

市民広場

恋終わる市民広場の真ん中で
冷静になれよくるりと糸とんぼ
メール送信引き返せない恋だから
コーヒーもすっかり冷めて朝になる
見送りを拒んで旅に出かけよう

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2005/06/01

川柳2005/6/1

朝ごはん

音立ててまた六月がやってくる
にぎやかに過ごそう雨が降るまでは
逃げている熱いコーヒー飲みながら
泣かないと決めた五月が遠ざかる
朝ごはん食べたら君を忘れよう

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2005/05/31

川柳2005/5/30

女性専用車

また君をダブルクリックしてしまう
蛤のようにつるりと生きられず
手に入れる嘘八百を積み上げて
守るべきお宝 桜貝の爪
恋人を振り切り女性専用車

| | コメント (2)

2005/05/28

川柳2005/5/27

カラス貝

次の恋までの映画をはしごする
君の嘘許せない日が来てしまう
目を閉じてあなたの駅を遠くする
UVカット二度と逢えない人だから
嫌われてなんぼのもんやカラス貝

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2005/05/26

川柳2005/5/25

ポンポンダリヤ

この恋も葬送曲が流れ出す
しあわせな嘘と暮らした赤い屋根
強情なサザエの蓋をこじ開ける
梅雨入りの前にしっかり泣きましょう
さよならが好きなポンポンダリヤ咲く

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2005/05/24

川柳2005/5/23

UVカット

頭痛腹痛君に逢いたい歯が痛い
噴水の前で子猫がまた鳴いた
柔らかくなるまで待っていてあげる
この恋もUVカットしてしまう
コーヒーも程よく冷めて朝になる

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2005/05/22

川柳2005/5/21

虹の七色

汗かいてカレーライスを平らげる
紙袋いっぱいにあるわだかまり
君を待つ虹の七色見るために
右横に君の笑顔があった夏
恋なんてすぐさま覚める軽い夢

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2005/05/19

川柳2005/5/19

星ひとつ

風を待つ初夏のベンチに腰掛けて
ありふれた言葉しかない恋心
願い下げグリーン席の恋なんて
噴水になるまで待ってほしかった
負けるのも悪くないさと星ひとつ

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2005/05/17

川柳2005/5/17

波の音

折りたたみ傘ゆっくりと君を待つ
日照りからまた土砂降りになってゆく
あなたからまた陽炎が立ちのぼる
消火器の位置を忘れてしまう恋
ひたひたと私を責める波の音

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2005/05/15

川柳2005/5/15

交差点

美人薄命私百まで生きられる
一本のペンの重さに耐えている
燃え上がるマッチ箱から抜け出して
どの道もあなたへ折れる交差点
なんでもないなんでもないと明かり消す

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2005/05/13

川柳2005/5/13

捨てられた子犬

初恋はキャベツ畑の紋黄蝶
トランプを並べて明日をつかまえる
助手席のあなたが消えたハイウエイ
全自動洗濯乾燥機の迷い
捨てられた子犬が待っている空き地

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2005/05/12

川柳2005/5/11

黎明(れいめい)

一年のそこここに立つ砂煙
平凡な暮らしもよろし雲流る
黎明を歩く靴音響かせて
いつだって君の視線の先にいる
肩のこりどんどんひどくなる恋だ

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2005/05/11

川柳2005/5/10

コンセント

紫外線対策 君に逢うために
間違いの始まり夏の交差点
動かなくなったおもちゃのような恋
今度こそ間違えないわ花菖蒲
コンセント抜いて終わりにしてあげる

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2005/05/10

川柳2005/5/9

雨蛙

携帯の奥にひそんだ君の過去
公平はさびしいことねアマリリス
息継ぎも忘れて泳ぐ雨蛙
薄化粧ただそばにいてほしかった
ためらいを隠して自動販売機

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2005/05/09

川柳2005/5/8

しゃぼんだま

少年の瞳に映る夏の雲
ぶらんこはゆらゆら風は気もそぞろ
もうよそう ぱちんと割れたしゃぼんだま
次々と取り上げられていくおもちゃ
ゆっくりと流れてポートアイランド

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2005/05/08

川柳2005/5/7

人工島

水色をたっぷり塗って君を描く
単純に好きと言ってよほととぎす
大木の驕りよ花粉撒き散らし
ゆらゆらと人工島に流れ着く
山並みを越えて嵐がやってくる

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2005/05/07

川柳2005/5/6

昼の花火

ゴールデンウィークだから愛してる
連休を全部潰して君に逢う
君を手に入れるたっぷり汗かいて
くちづけの前にしっかり息をする
また一つ昼の花火を打ち上げる

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2005/05/05

川柳2005/5/5

人魚姫

二○○五年五月五日の恋をする
少しずつ柔らかくなるのばらの芽
逢いに行く言葉のかけらかき集め
忘れてもいいのでしょうか花菖蒲
この次はあなたをころす人魚姫

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2005/05/03

川柳2005/5/3

最終のバス

体脂肪少し減らして恋になる
ちょうちょちょうちょキャベツ畑に帰ろうよ   
たわいない会話で埋める日記帳
連絡は途絶え砂漠は果てもなし
最終のバスがゆっくり動き出す

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2005/05/01

川柳2005/5/1

メーデー

言うことを聞かない鍵を放り出す
胃薬を飲んであなたに逢いに行く
立ち上がる髪の乱れもそのままに
メーデーメーデー 看板を投げ捨てて
あれこれと文句ばかりの躑躅咲く

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2005/04/28

川柳2005/4/28

キャベツはざく切り

あなたへとコーヒーカップ傾ける
好きと言うこだまは決して返らない
からからと笑うじっとり汗かいて
擦り減っていくよ私もなにもかも
言うことを聞かぬキャベツはざく切りに

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2005/04/24

川柳2005/4/24

城の跡

二週間遅れの春の城の跡
うらうらとアベマキの木の虚ろなる
アイシテル 浅蜊小さく口開ける
砂山を崩して今日が終わります
いくつもの山越えてきたハイヒール

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2005/04/22

川柳2005/4/22

紋黄蝶

紋黄蝶キャベツ畑で恋をする
強情な女で涙止まらない
陪審の目をして猫が見ているよ
二杯目のコーヒー忘れられてゆく
数学の問題めいた恋でした

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2005/04/21

川柳2005/4/20

ダッコちゃん

本棚に並ぶ私の主義主張
わたくしの隙間ぴったり埋める猫
好きなだけ乱れてごらん揚羽蝶
君の目の奥が私の指定席
だからねえだってだってとダッコちゃん

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川柳2005/4/19

悪態の限り

遅すぎた出逢いはらはらさくら散る
目の前でゆっくり冷めるアメリカン
じわじわとかたちを変える恋心
八重桜こぼれるほどに恋うほどに
悪態の限りをついて外は晴れ

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川柳2005/4/18

春キャベツ

まんまるに育つ青虫恋をして
本当の君に逢いたいヒヤシンス
生ビールぐいっと飲んで息をして
ふと涙エスプレッソを飲みながら
手が痛くなるまで刻む春キャベツ

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2005/04/17

川柳2005/4/16

黒い傘

アンケートアイシテイルと書いてある
期限切れチケットですかこの恋は
わたくしを目がけて蜂が飛んで来る
卯の花はぽろぽろ嘘を隠さずに
沈黙の重さに耐える黒い傘

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川柳2005/4/14

枝垂桜

いつまでも環状線のままの恋
このところ動きの鈍くなった胸
花の下毛虫わさわさ降って来る
はらはらと枝垂桜になってゆく
悪口は言わないように花水木

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2005/04/13

川柳2005/4/12

ミモザ

三宮行きの電車で逃げられぬ
八重桜じわじわ好きになりました
風の中どこまで行けばいいのだろ
さよならは言わぬミモザの花の中
塩コショウたっぷり利かせ恋終える

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2005/04/11

川柳2005/4/10

花日和

花日和あなたはどこにいるのやら
苦すぎるコーヒー雨の独り言
許される程度の恋になって鬱
尾を振ってまた野良犬になりきれず
バス停で私を待っているトトロ

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2005/04/10

川柳2005/4/7

朧げな記憶

聞こえないふりをしているヘッドフォン
チューリップ並んで咲いてどうするの
朧げな記憶はらはらさくら舞う
簡単に言えばあなたが好きでした
冷静に過ぎてさみしい四月馬鹿

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2005/04/05

川柳2005/4/4

携帯メール

春四月しっかり君を見ていよう
チューリップ咲いてぷるんと元気です
何回も君を失う夢を見る
いつまでも鼻をぐすぐすさせている
黙々と携帯メール打っている

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川柳2005/4/3

鼻歌を歌って

睡眠が足りなくなって春になる
好きだっていうしかないわれんげ草
鼻歌を歌って歩く道がある
待ち時間じわじわ伸びて恋終わる
たんぽぽも笑ってくれるから飛ぼう

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2005/04/01

川柳2005/4/1

エイプリルフール

エイプリルフールあなたを愛してる
間違いは間違いですと空に雲
冷静になろうジュースを飲み干して
「好き」「嫌い」「嘘」本心はどこにある
嘘ばかりついてかなしい朝がくる

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川柳2005/3/31

三寒四温

杉花粉ばっさばっさと降ってくる
春の鬱白いマスクでやり過ごす
君からの電話を待てば風が吹く
三寒四温だんだん君が遠くなる
生ぬるい風が吹いてる花の下

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川柳2005/3/29

平凡な恋

おそろしいほどの睡魔に立ち向かう
降るなんて冗談でしょうお星様
耳鼻咽喉科目指して歩く並木道
平凡な恋でよかった雨上がる
午前二時また踏切が鳴っている

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2005/03/27

川柳2005/3/26

命の音

損をするようにできてる恋心
腕時計しっかり君を覚えてる
恋さなか八分目では終われない
新しい命の音のする季節
わたくしも土に還ってゆく土だ

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川柳2005/3/25

ぬるま湯の中で

蘭の花誰にも譲らない誇り
柔らかくなるまでわたくしを煮込む
三寒四温弥生の空はやわらかい
ぬるま湯の中で卵が目を覚ます
奪い合うことに疲れて恋終わる

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2005/03/23

川柳2005/3/23

鼻の差

痒い目をこすりこすって春になる
嫉妬心 玉子ぐしゃぐしゃ掻き回す
鴬がまた脱出をそそのかす
湯につかる心の温度上がるまで
鼻の差で抜かれたことにしておこう

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川柳2005/3/22

土の匂い

鍵があるだけでどきどきしてしまう
熱湯の一歩手前で火を止める
逢いに行く電車は二分遅れてる
本当の土の匂いかわからない
つまらない言葉を並べ雨の午後

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2005/03/20

川柳2005/3/20

玉手箱

チケットを破って恋を終わらせる
さっきまでキーホルダーにあった鍵
またしても新快速を乗り過ごす
歩き出す足で不安を踏み潰し
しっかりと鍵をかけよう玉手箱

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川柳2005/3/19

禁煙席

黄昏のやわな魔法にかかります
無駄話禁煙席を陣取って
歩き出すおいしい酒を飲むために
気にしたりしないプシュッと缶ビール
優しくて冷たい月が待っている

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2005/03/17

川柳2005/3/16

花粉

忘れ物だらけの春がやって来る
わたくしも虫も穴から這い出すよ
街中が花粉だらけになって鬱
不審者になろうマスクを着け直し
間違いに気付いて猫が走り出す

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2005/03/15

川柳2005/3/14

コチョウラン

思い出はすぐに忘れるペルシャ猫
春先の不審者めいた白マスク
この恋も洗濯物が乾くまで
目に涙耳に音楽手に荷物
贅沢な気分になろうコチョウラン

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川柳2005/3/13

テントウムシ

しばらくはテントウムシのふりをする
心臓が君へ君へと動き出す
恋なんて 大きなマスクしたままで
向き合って誰より遠い遠い人
夢の中逃げた子猫を追いかける

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2005/03/12

川柳2005/3/12

新しい靴

説明書通りの嘘がこぼれだす
簡単に増えるよ嘘も贅肉も
肩のこる話ばかりの雨の午後
新しい靴で歩いた坂の街
まんまるいたまごをだいて春になる

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2005/03/10

川柳2005/3/10

鴬の声

玉子焼ぺろりと食べて立ち上がる
鴬の声絶妙のタイミング
捨て去ったものの分だけ年を取る
しっかりと時を刻んだ顔になる
次々と明かりが灯る胸の奥

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2005/03/08

川柳2005/3/8

春卵

春卵立ってあなたは帰らない
食堂の隅で頬張るゆでたまご
私から知らない声が流れ出す
ぺこぺこのおなかかかえて家を出る
次々とコートを奪う春の風

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川柳2005/3/7

目玉焼

手品成功鳩も大きく胸を張る
目玉焼今日はウインクして一つ
一番電車あなたを奪い取るために
確かめる左の胸に手を当てて
今度こそ笑ってみせるヒヤシンス

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2005/03/06

川柳2005/3/5

シャッフル

ささやかな喜びほろり桃の花
映画館知らない人の手を握る
このへんでシャッフルしよう春だもの
今すぐに忘れてみせる君のこと
バイキング料理ぱくぱく食べて朝

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2005/03/04

川柳2005/3/4

抱き枕

戻り寒あの日の君を探してる
雛飾るやさしい顔になりたくて
食べ飽きるまでは続けるスパゲティー
やわらかに腕を伸ばして猫柳
抱き枕だんだん朝が遠のくよ

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川柳2005/3/3

修飾語

雛飾る明日は晴れると言い聞かせ
何だろう今日の私の修飾語
まだ青いバナナでつんと反り返る
手の中でみるみる黒くなるバナナ
ごちゃごちゃと飾って駄目になっていく

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2005/03/01

川柳2005/3/1

春二番

三月のさらりと君を脱ぎ捨てる
再開をじっと待ってる事故車輌
大切に守り続けた花を折る
ぬくぬくと育った恋が終わります
春二番もっと激しい風求む

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2005/02/28

川柳2005/2/28

三寒四温

泣きながら駅の階段駆け上がる
腹ぺこのままの子猫をほうり出す
贅沢は言わないはずの花の色
間違っていたのは私 雪が降る
三寒四温早く芽を出せチューリップ

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川柳2005/2/27

生ビール

恋冷めて羽毛布団を跳ねのける
このところ愛想の悪い女です
居酒屋のメニューの中に君がいる
どうしても許せなかった君の嘘
生ビールこれで終わりにしてあげる

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2005/02/24

川柳2005/2/24

真冬日の猫

このところ妙に気になる君の癖
携帯があなたあなたと叫んでる
間違えて今日も明日も同じ雨
この恋もお好み焼が焼けるまで
真冬日の猫ゆっくりと動き出す

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2005/02/23

川柳2005/2/23

着信履歴

着信履歴消去できない恋心
睡眠が足りない 君に会えなくて
諦めの悪さに猫も苦笑い
見苦しい私さっさと立ちなさい
コーヒーを三杯飲めばすむ話

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2005/02/22

川柳2005/2/22

ガラスの靴

私の中に真っ赤な種が一つある
つまらないものをつかんだ象の鼻
恋町中の猫が狙っているひよこ
木の芽時傘もささずに雨の街
恋冷めてガラスの靴は割りました

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2005/02/21

川柳2005/2/21

クロッカス硬い蕾を割って春
危険信号妙にやさしいあなたの目
叩き割る夢もお皿も真二つに
ストローをくるくる忘れてもいいわ
新しい出会いを待っている種だ

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2005/02/18

川柳2005/2/18

木の芽草の芽

朝食をしっかり食べる別れの日
猫柳風も私も少し春
冷静に熱いコーヒー飲んでいる
ラブレター破って作る紙吹雪
一斉に木の芽草の芽私の芽

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2005/02/17

川柳2005/2/17

細雪

さっきまでここに座っていた子猫
間違っていないか烏カアと鳴く
聴き飽きた歌を歌ってまた吐息
どうでもいいけれどコーヒーが飲みたい
さみしさをぱらぱら配る細雪

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2005/02/15

川柳2005/2/15

冬の雨

ラジオから聞こえた君の笑い声
泣いたのは睡眠不足だったから
動かない電車の中で苦笑い
冬の雨もうあなたには戻らない
ライバルにそっと手渡す赤い花

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2005/02/14

川柳2005/2/14

かりんとう

計算はすべてご破算かりんとう
仕事ならきちんとします花水木
レポートのような手紙を書き上げる
コーヒーが煮詰まる前に逢いに来て
睡眠はしっかり取った鬱の朝

|

2005/02/12

川柳2005/2/12

ふきのとう

強がりが表に出てるふきのとう
鴬の来そうな枝を切り落とす
待っていてお好み焼きが焼けるまで
一人鍋すぐにぺろりと平らげる
聴き飽きた曲を流してヘッドフォン

|

2005/02/11

川柳2005/2/11

リフレイン

かつお節うどんの上の悪あがき
マッサージチェアうとうとと猫になる
立ち上がる新快速に乗り換えて
雨上がりしっかり足を踏ん張って
リフレイン増幅される物思い

|

2005/02/09

川柳2005/2/9

カメレオン

ささやかな光を受けて春の花
教科書の通りに愛を伝えます
温くなるただおいしいと言うだけで
夕焼けを君と見ていた河川敷
わたくしの嘘を見抜いたカメレオン

|

2005/02/07

川柳2005/2/7

ささめごと

カウンターパンチを受けて生き返る
あっさりとトマトジュースの赤い罪
逢いにゆくパーティードレス脱ぎ捨てて
もう一度新幹線に乗りましょう
いくらでも浮かんで来ますささめごと

|

2005/02/06

川柳2005/2/6

天井の染み

マフラーの色が決まった日曜日
容赦なく襲う肩凝り首の凝り
悪いことみな退屈のせいにする
俯いてピアノソナタを聴いている
天井の染みを数えて一人の夜

|

2005/02/05

川柳2005/2/5

生ジュース

パーティーはお開き 君はもういない
お星さまきらきら雨を呼んでいる
ロッカールーム正気に返るまでが恋
わたくしもここらでちょいと揉み洗い
からからの喉にしみこむ生ジュース

|

2005/02/03

川柳2005/2/3

羊雲

小春日の君に逢いたい羊雲
携帯のメモリいっぱい君のこと
空回りしている君の目の前で
絵に描いたハッピーエンドなど要らぬ
ため息の終わりはらはら舞う小雪

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2005/02/01

川柳2005/2/1

肩の雪

告白の時間突然寒くなる
朝まだきはらはら落ちる肩の雪
大寒の空気の中でひとりきり
わた雪よもっとしっかり降りなさい
さよならを君と見つめていた二月

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2005/01/31

川柳2005/1/31

ユーミンを歌って

初氷きらきら君に逢いたくて
ややこしくなると逃げ出すお月さま
大あくび猫はもこもこ着膨れて
嘘つきは誰 紫のシクラメン
ユーミンを歌って忘れてもいいわ

| | コメント (2)

2005/01/30

川柳2005/1/30

ささくれ

あっさりと認めてしまう君の嘘
ちぎれ雲ただただ春を待ち侘びる
肩こりも恋もちっとも治らない
ささくれた指逢いたくて逢いたくて
さよならの時間時計が動き出す

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2005/01/28

川柳2005/1/28

ペルシャ猫

銀色のしっぽをつけて猫になる
ねえ誰を愛しているのペルシャ猫
計算は合わない猫は帰らない
恋人はすぐに私を忘れるよ
俯いて指のマニキュア剥がす夜

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2005/01/27

川柳2005/1/27

ミニバラの香り

さよならは言わぬつもりのシクラメン
水ばかり飲んで育ったヒヤシンス
本物の愛をくださいカスミソウ
ミニバラの香り忘れてしまいます
原点はあなたにあった黄水仙

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2005/01/25

川柳2005/1/25

ポーカーフェイス

トランプを配る私が配られる
ディーラーの手つきうっとり見てしまう
クイーンもキングもいない城の中
ページワン あと一枚で救われる
何もかもなくしポーカーフェイスだよ

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2005/01/23

川柳2005/1/23

湯たんぽを抱いて

私だけ聞こえる冬の音がある
手袋を編んで一人の日曜日
夢なんて見ない知らない信じない
湯たんぽを抱いて今夜も眠ります
クロッカス咲いたら君は過去の人

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2005/01/22

川柳2005/1/22

生ぬるいコーヒー

生ぬるいコーヒー 雨の喫茶店
裏切りを知っていたのかシクラメン
この国を好きと言えなくなるカラス
懲りもせず流星群を見ていたね
本当のことは隠して雪の中

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2005/01/21

川柳2005/1/21

電気毛布

きらきらと雪のこどもが踊り出す
早寝早起きだんだん恋が辛くなる
しあわせよ電気毛布にくるまって
逢う前に水分補給しなければ
プラタナス並木を走る白い影

|

2005/01/19

川柳2005/1/19

届かない手紙

震災のせいにしておく古い傷
まっすぐにあなた目掛けて飛ぶツバメ
マッサージチェアにもたれていい天気
ストーブの前であなたを思い出す
届かない手紙はらはら舞う小雪

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2005/01/17

川柳2005/1/17

一・一七

一・一七誰も祝わぬ誕生日
次々と地震が夢を押し潰す
夢枕逢いたい人はもう来ない
被災地に情け容赦のない氷雨
もう少しやさしく降れよ粉雪よ
冬の月忘れていいと言ったのに
ほころびが広がっていく十年目
あっさりと共通項で括られる
わたくしの今を作った大地震
鎮魂のろうそく揺れる誕生日

| | コメント (3)

2005/01/16

川柳2005/1/16

初雪

初雪やあなたは遠い遠い人
言い訳はおよしスルスル旗上がる
探り合う熱いスープを飲みながら
冷蔵庫開けて明日の話など
眠れない夜には猫がやって来る

|

2005/01/15

川柳2005/1/15

小正月

さみしいと言ってごらんよ揚げ雲雀
このままでいいと時計はうずくまる
マフラーを編んで一途な日曜日
ワンルーム誰にも邪魔はさせませぬ
しっかりと折目を正す小正月

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2005/01/13

川柳2005/1/13

使い捨てカイロ

雨が降る前にしっかり傘をさす
冬眠の熊を起こしてしまう恋
温かくなるまで猫を抱いている
街灯り眺めて今日を終わらせる
使い捨てカイロでじわじわと火傷

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2005/01/11

川柳2005/1/11

人工島

ふらふらになるまで遊ぶ日曜日
百円ショップ何でもきっと手に入る
君を待つ人工島に佇んで
スカートの裾翻す分かれ道
恋人の名前忘れてしまう朝

|

2005/01/08

川柳2005/1/8

雨しとど

うらうらの天気あなたに逢いたくて
どきどきの次に起こした胃けいれん
まっすぐに咲いてみせます黄水仙
雨しとどみんな忘れてしまいたい
恋心褪せてまだらになってゆく

|

2005/01/07

川柳2005/1/7

七草粥

しあわせはホットミルクの薄甘さ
間違えた数だけ光るお星さま
セーターが伸びてしまっただけのこと
電車から手を振る君のふるさとへ
黙々と七草粥を食べている

| | コメント (2)

2005/01/06

川柳2005/1/6

霜柱

私にはできないことよゆりかもめ
寝転んで雨になるのを待っている
当たり前みたいに猫の大あくび
あと何歩進めば辿り着けるだろ
しんしんと夜は更け行く霜柱

|

2005/01/05

川柳2005/1/5

冬の月

一月や急ごしらえの冬支度
寒冷前線君から寄せる季節風
恥ずかしいくらいに君が好きだった
泣かないと決めて見上げる冬の月
マフラーに顔をうずめて歩く道

|

2005/01/04

川柳2005/1/4

白い道

さよならと革手袋をはめ直す
洗濯物が乾かないのは誰のせい
早朝の景色の中にいる私
しあわせのかたちをみんなかんがえる
まっすぐに行かねばならぬ白い道

|

2005/01/03

川柳2005/1/3

新年

熱々の恋を召しませ初日の出
初夢や去年の恋はただの恋
木枯らしヒュウヒュウいけないことをそそのかす
この次はきっと泣かない揚げ雲雀
新年の決意あっさり覆す

|

2004/12/29

川柳2004/12/29

年末年始

年末年始まためぐり来る恋心
改めて年賀はがきを買いに行く
勝敗ははっきりつけるカメレオン
君のこと全て忘れて除夜の鐘
助け合うことも忘れて年の暮れ

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2004/12/27

川柳2004/12/27

忘年会

幸せになりたいだけよ冬の雨
真冬日のあなたの素顔見てしまう
もう少し早く歩けば良かったね
潔く忘年会に繰り出そう
一文字の打ち間違いで恋終わる

|

2004/12/26

川柳2004/12/26

ポットの湯

化粧水明日はきっといい天気
雨上がり人待ち顔になっている
白い雲私は何もしていない
切実な思いだったかポットの湯
簡単な言葉が言えぬまま恋に


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2004/12/24

川柳2004/12/24

クリスマス

クリスマス街はどんどん軽薄に
プレゼント入れる箱ならいくらでも
間違いの続きコスモス狂い咲き
ポインセチアの赤が私を許さない
またひとつあなたのいないクリスマス

|

2004/12/23

川柳2004/12/23

クリスマスキャロル

師走とやポインセチアの赤い鬱
十二月不意に寒さが襲い来る
トナカイは橇を見捨てて走り出す
あたたかい大きな窓のあるおうち
クリスマスキャロルに酔っているふたり

|

2004/12/22

川柳2004/12/22

暖冬

思い出す言葉はいつも風の色
かなしみは真冬の街の赤とんぼ
マフラーをほどくすべては過去のこと
ななかまどみな暖冬のせいにする
電車から降りれば雨が降るだろう

|

川柳2004/12/21

ちちんぷい

年賀状今年も消せぬ男の名
絵手紙のかぼちゃ元気になりました
ちちんぷい 君を忘れてしまいます
シクラメン間違いだけの恋でした
恋冷めてまた自堕落な日曜日

|

2004/12/20

川柳2004/12/20

昨日の夢

レンジでチン 私いつでも大雑把
口癖になってしまったあなたの名
網棚に昨日の夢が乗っている
暁のカラスの羽は金色に
熱い茶をこぼしたような恋でした


|

2004/12/19

川柳2004/12/19

羽根枕

大柄で雑な男で愛してる
ポケットの中で壊れた僕の夢
口笛を吹いて帰ろうあの日まで
ハーブティーもっと大人になりなさい
明日はきっと来ると囁く羽根枕

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2004/12/18

川柳2004/12/18

トラックバック

メッセージ消去ついでに君消去
腰痛がひどくなったら帰ります
大丈夫ただの間違い電話だよ
旅に出るような調子でまた別れ
この恋もトラックバックされている

|

2004/12/15

川柳2004/12/15

スイートチリソース

午前五時五十九分 君がいた
たまさかの映画のはしご雨の午後
コーヒーのせいにしておく不眠癖
泣き顔は見せぬスイートチリソース
あと五分つぶせばきっと忘れるよ

|

2004/12/13

川柳2004/12/13

ルミナリエ

ぜんまいを巻かれて恋が動き出す
飲めや歌えや働き者のキリギリス
コーヒーを飲んだらきっと思い出す
ルミナリエきらきら君が遠ざかる
恋人のお代わりご自由にどうぞ

|

川柳2004/12/12

ふくら雀

帰り道どこかで百舌鳥が鳴いている
公園の鳩も結構忙しい
湖に白鳥 それでよかったの
梟の呼ぶ声 私泣かないよ
小春日のふくら雀の仲間入り

|

2004/12/11

川柳2004/12/11

もぐら

半分こしたら大きくなりました
次々と貨物列車が行き過ぎる
大根をおろし続けるような日々
嘘に嘘重ねて恋が冷めてゆく
掘って掘って掘ってもぐらは出られない

|

2004/12/09

川柳2004/12/9

黎明(れいめい)

半分に割られて死んだ恋心
古傷が日増しに深くなっていく
小春日の電車の揺れに身を任す
黎明を君と迎える夢を見た
じわじわと深いところへ行けそうだ

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川柳2004/12/8

オリオンの三ツ星

窓の外見慣れた景色だったのに
うらうらの陽射しにふっと騙される
眠いから眠いと言ったまでのこと
オリオンの三ツ星見上げ泣いた夜
気まぐれな天気に勝って布団干す

|

2004/12/08

川柳2004/12/7

百舌鳥(もず)の声

さみしいと言ってごらんよルリビタキ
信じれば良かった百舌鳥の呼ぶ声を
恋なんて 今日もしとしと雨が降る
待ち合わせしているふりで立ち尽くす
本当に寒くなったら考える


|

2004/12/06

川柳2004/12/6

冬の窓

水仙の黄色が今日は許せない
台風が来るよどうする赤とんぼ
ラブレター破ったような風の音
プレゼント買った数だけ幸せに
しっかりと釘づけされた冬の窓

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川柳2004/12/5

インフルエンザ

じりじりと冬の噂が迫り来る
風邪を引く油断しすぎた日向猫
静電気ビリビリ君に逢いたくて
背中から背中へ続く物語
新型のインフルエンザめく恋だ

|

2004/12/03

川柳2004/12/3

冬眠の前に

冬眠の前に好きだと言わなくちゃ
指切りを破る男の横にいる
ショーウインドウの中から笑い声
白い息私はどこにいるのだろう
忙しいふりをしている十二月

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2004/12/02

川柳2004/12/2

白い窓

マフラーを編んでようやく冬の顔
ファーコート今日も一日頑張った
ふと涙 真冬の街の朝まだき
行き過ぎる師走の街を足早に
帰らない人を待ってる白い窓

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川柳2004/12/1

十二月

十二月約束通り寒くなる
しっかりとつないだ手と手ほどく風
電飾の街に窒息してしまう
百円で買えるしあわせあげましょう
窓開けて閉じてたちまち日が暮れる

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2004/11/30

川柳2004/11/30

微熱

わたくしの嘘 ぎんなんの薄緑
働こう楽しい酒を飲むために
ふらふらの心微熱が下がらない
ゆるやかに髪をほどけば雨の音
どこまでもひとりカラスは飛んでゆく

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2004/11/28

川柳2004/11/28

真冬まで

真冬まで一緒にいようキリギリス
コーヒーがぬるくなるまで考える
カナリヤは歌を忘れたふりしてる
友人という名の男など要らぬ
おむすびをほおばる今日もいい天気

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2004/11/25

川柳2004/11/26

銀杏並木

ゆっくりと私の中の君が死ぬ
愛し方忘れて猫は爪を研ぐ
恋人よまだ街の灯は見えますか
さよならは銀杏並木の真ん中で
もう一度言いたいことを探す道

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川柳2004/11/25

野良猫の目

小春日の二度と会えない人の声
百円の花であなたを手に入れる
雨上がり予定通りに風邪を引く
過去形で語れば恋は美しい
野良猫の目をして街を駆け抜ける

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川柳2004/11/24

勤労感謝の日

交差点あなたの声が聞こえない
お仕事をしましょ勤労感謝の日
さよならの代わりに好きと言ってみる
脚を組むもう恋人に戻れない
同じこと考えていたはずの秋

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2004/11/24

川柳2004/11/23

白い風

フェイクファー否応なしに冬になる
手袋を買いに出掛けた狐の子
許そうかダウンジャケット身につけて
マフラーをくるくる寒くないですか
逃げ出した私を襲う白い風

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2004/11/22

川柳2004/11/22

損失補填

少しずつ寒くなりゆく朝まだき
連れだっておいしい酒を飲みに行く
計算の通りに君が遠ざかる
赤とんぼもう帰れない遠い町
魂の損失補填する雨だ

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2004/11/21

川柳2004/11/21

小春日和

好き嫌い まだらに恋を編み上げる
火遊びを止めて大人になっていく
帰りたい 肩にくい込む大荷物
ふかふかの小春日和の猫になる
たっぷりと遊んだはずの日曜日

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川柳2004/11/20

ボジョレヌーボー

新顔のような顔して逢いにゆく
雨上がり明日は三度下がります
冬眠の熊を起こしてしまう恋
冬日和雲雀は何を考える
泣きながらボジョレヌーボー飲んで 雨

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2004/11/19

川柳2004/11/19

シクラメン

恋人になりそこなったシクラメン
スケートのようにあなたへ滑り込む
睡眠が足りない 君に逢いたくて
お化粧を直そう眠くなる前に
秋の日のすとんと夜がやって来る

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2004/11/18

川柳2004/11/18

桐の花

許される怖さ小鳥は帰らない
淋しいと言ってしまって雨続き
ありふれたお別れでした桐の花
もう逢わぬブーツの足を組み替えて
そっくりの背中に雨が降りしきる

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2004/11/16

川柳2004/11/16

冷たい汗

土砂降りの雨に打たれた朝のこと
今ここで君が好きだと言わなくちゃ
簡単に壊れてしまう恋心
ひつじ雲もう少しだけそばにいて
首すじの冷たい汗をぬぐう夜

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2004/11/14

川柳2004/11/14

不戦勝

物思う秋で仔猫は帰らない
不戦勝 なんて空しい恋だろう
背中から伝わってくる拒否の二字
鈴虫はいつまで鳴いてくれるだろ
しっかりとにぎる携帯ストラップ

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川柳2004/11/13

シャワー室

お食事はいかがと笑う招き猫
君を見る推理小説読むように
カナリヤの死をしっかりと見届ける
ぼんやりと過ぎ行く電車見送って
黙々と私を流すシャワー室

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2004/11/12

川柳2004/11/12

まだらの紅葉

臆せずにまだらの紅葉見にゆこう
早朝の電車がたごと目を覚ます
月明かり回り道して歩こうよ
かなしみを知らない顔のまねき猫
さみしくはないかと雨が降ってくる

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2004/11/11

川柳2004/11/11

箱のみかん

ごちそうを食べよう夢に見るような
じゃがいもはほくほくしあわせになろう
金木犀匂うよ嘘を飲み込んで
自己嫌悪箱のみかんはすぐ傷む
ひとつずつ夢を壊して雨が降る

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2004/11/10

川柳2004/11/10

鰐の口

あの日から開けたまんまの鰐の口
秋の空もうすぐ君に届きそう
行くあてもなしにさまよう白い蝶
いつまでも見切り発車の恋ばかり
繰り返し推理小説読む夜更け